2009-11-24

インターネットでは無理な事

前回の続き。

インターネットで、活字で手に入るあらゆる情報が集まるとして、
では、手に入らない情報は何か、という話。

最初に、海外コミックを求めて、アメリカ西海岸に行った時に、
もっとも新鮮な情報だったのは、空気感、でした。

それこそ、字で書いて説明不可能なのですが、
ようするに、空気が乾いていて、遠くが霞まない?
景色の見え方が違う。
絵でいうと『スーパーリアリズム』の世界そのもの。
当然、アメコミの背景の、鋭く、どぎついコントラスト、色が
そのまま、あったのです。
一発で、なぜ、あの絵になるのか納得できましたね。

この体験は、その後何度も続き、
ヨーロッパに行けば、いわゆる西洋絵画の空気感と色が
技法ではなく、単なる写実だと体感できました。

この感覚的な納得は、行かないと無理。

そして、建築物。
西アジア中心に旅行する様になって、
あの空間芸術的な建物を『感じる』快感を覚えると、
抽象が表せる文字情報は、ともかく、
絵師のはじっこにいる私としては、
『無理』と言うしかない。
絵でも写真でも、説明は出来ても、
あの圧倒的な感覚を、未体験の人に共有させるのは
完全に無理。
たぶん、今後、登場する
進化した3D映像なら可能なのかもしれないけど
当分は不可能だと思う。

未だ、インターネット情報が及ばない世界と言えるでしょう。

granada

theme : 旅先での風景
genre : 旅行

2009-11-23

インターネットは偉い。

その昔、まだ海外の情報が簡単には入ってこなかった頃、
雑誌の特集記事で、様々な情報を手に入れてました。

たとえば、私は海外コミックが昔から好きだったのですが、
そういう情報は極めて乏しく、とにかく漁る様にして探しました。

woo

当時は、銀座のイエナ等で、棚一つ分くらい、
本屋や雑誌を置いていて、それを定期的に見に行ったものです。

こういう思い出を書いて、タイトルが『インターネット、偉い』だと
単純に、現在の礼賛と思うでしょう。違います。

実は、後年、あらゆる海外コミックの情報が集まった時、
意外にも、情報が乏しかった時に、だいたい上質な部分は
ほぼ網羅されていた事が分かったのです。

つまり、当時の評論家や雑誌の特集をした方々の知識、
書店の仕入れをした人々の目利きが、
かなりのモノだった事が分かりました。
重要な情報や作品は、
すでに全部、紹介され輸入されていたのでした。

もちろん、主流に属さない特異な作品やマイナーなものは
海外に行って、始めて目に出来ましたが。

翻って現在、情報は、あらゆるモノが溢れています。
主に、インターネットの効用です。
海外の超マイナーな雑誌でも、
道筋さえ間違えなければ、日本で手に入れられます。

いや、本当にスゴイ、偉い。

で、これが言いたかったのですが、
つまり、本や雑誌で手に入る部類の情報なら
たぶん今、日本にいて手に入らないモノは
無いと思われます。
そして、アクセス数が多いのが重要なモノ。
たいした世の中になったな、と思ってます。

theme : 本に関すること
genre : 本・雑誌

2009-11-12

拍手、ありがとうございます。

ロックな話題にも、
拍手、応援、ありがとうございます!

最近、なかなか時間が取れなくて、
更新が滞っているのにもかかわらず…。

本当にありがとうございます〜。
嬉しいです〜!

もう少し、お待ちくださいませ。

2009-11-03

玉玉混淆な時

また、ニコニコ動画の話です。
ニコ動をよく見る様になったのは、2年前の夏からで、
SF大会中に友人が、かなり熱く
『ニコマス』(ニコ動におけるアイドルマスターMADのこと)を
教授してくれたからです。

それらの動画群を見だした時に、
たまたま『ボカロ』(vocaloidという人の歌唱をシュミレートする
特殊なシンセサイザーを使用した楽曲のこと)も
大変に盛り上がっていて、こっちにもハマりました。

で、今回の話題になるのですが、
時として、新たな表現手段が発生する時に、
大量の上質な才能と作品が一気に生まれる時が
あると思うのですよ。
1960年代中期のロックとか、
戦後のマンガの『トキワ荘』時代とか、ね。
ただ、当事者とか同時代の体験者とかは
逆に現場にいるから実感できないんだよね。
状況が客観視できないから当然で、
どうしても『玉石混淆』と思う。
でも実は『石』より圧倒的に『玉』ばかりなの。
後になって俯瞰できて始めて、当時は目茶苦茶
異常だったと分かる。

で、『ボカロ』の話に戻るんだけど、
なんだか知らないけど、ニコ動にここ2年間上げられてる
その時は素人の作品の相当が後世に残る気がする。
ようするに『玉』が異常に多い。
これは当然、私の完全に独断的判断なんだけど、
ただ、私はけっこう年嵩なんで、
その体感的な経験で言うと、
今って、たぶんきっと『異常』だよ。

そういう訳で、紹介しようにも、
好きなアーティストはすでに書き切れないんだけど、
比較的マイナーかな(失礼します、本当に申し訳ない)
ってのを書くと、かつてのアート・ロック系が好きな人には
『うみぬこp』氏、『あすなろp』氏、『いーえるp』氏は、
とくに個人的に薦めたいです。
そして、特筆したいのは、大メジャーですが、baker氏ですね。

今回のを書きたくなった最大の原因は、
氏が『ボカロ』界に戻ってきた様なのが物凄く嬉しかったから。
『celluloid』という最初期の名作は、
ジャンルの幅を圧倒的に広げ深めた、という意味で私は、
ちょうど、60年代ロックの『宮殿』に匹敵する作品だと思う。
メジャー・アルバムがもうすぐ発売ですね。
『filmstock』というタイトルです。
(ジャケ写を載せようとしたが、うまくいかなかったので、
以上、文字だけになりました。色気がなくて申し訳ない) 

theme : ニコニコ動画
genre : 音楽

2009-10-19

非常に個人的な好みの話。

ロック・ミュージックについて、
いつか書きたかった事があって、
未だに十分には書く準備ができてないのでずが、
まあ適当な感じで。(でも長いです、すみません)

ずっとロックを聴いてきて、好きなアーティスト、グループは
いろいろあるのですが、とくに印象的なのがあります。
比較的マイナーでありながら、
個人的には非常に貴重なアルバムですね。
そのトップ3を挙げてみます。

1位が、Gypsy『In the Garden』
2位は、これはメジャーですが、Captain Beyond
3位、Comus『First Utterance』

inthegarden

今回、これを書くのでネットを調べたら、
いろんな方が非常に的確な解説や批評を上げていて、
驚きました。もう言う事なし状態。
それなりに一部では好評を得ていたんですね。

でも、あえて思い入れの強いジプシーの事だけ
個人的な意見を書くと、
たぶん、1970年デビューのこのグループは、
前年にデビューして一気にビッグになった、
シカゴをイメージしてプロモートされたと思うのですよ。
だから、デビュー盤も、2枚組だし、組曲形式のものも
複数入れられていた。
実際、それがすごくいい効果も上げて、私は気に入った。
が、シカゴと違って、明るくて重くない楽曲が、
当時の閉塞した社会には合致しなかったのだと思う。
かなり長い曲もあるのに、プログレにもジャズにもならず
非常に稀な聞きやすくて複雑な構成に成功している、
と思う。

メトロメディアは、かなり力を入れたと感じられたけど、
本国では全くみたいな結果だった様です。
しかし、日本では、コロンビアのプロモートが一応の
成果を上げていて、ファースト・シングルは、まあ、
スマッシュ程度はヒットした。だから、たぶん、日本の方が
僅かに知っている人が多いのだろうと思われます。

ここに挙げたのは、2枚目のアルバム。
たぶん最高傑作。
明るくて聞きやすい複数のメロディーが、複雑に絡むのは
とにかく聴いていて快いです、私には。

グループは、この2枚目でメトロメディアを首にされ、
さらに2枚、他の会社で出すが、相変わらず売れず、
中心メンバーの作曲とボーカル担当が、
よくあるパターンで、オーバードーズで死に、
実質、グループは無くなるのでした。
なかなか、大変ですよね、ロックも。

もしも、興味がありましたら、
残ったメンバーがサイトを上げていて、
一部の楽曲を、mp3DLしてます。
英語版のウィキから飛べますので、どうぞ。

theme : 洋楽ロック
genre : 音楽

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