2017-11-11

イスラームの天文学

ナスィールッディーン・トゥースィーについて
わりと詳しく載っているのとか、それ以前の話を見つけました。
(ちょっとひっくり返したてみら…)

近代科学の源流
伊東 俊太郎
  2007(中公文庫)
science2007ito.jpg

アラビア天文学と題して、たった8ページだが、簡潔な歴史の紹介が分かりやすい
インドやペルシアの天文学の移入で始まったイスラームの天文学
その後ギリシア天文学が移入
反プトレマイオス体系の展開
トゥースィー、シャーティルとコペルニクスの同一性

失われた歴史
イスラームの科学・思想・芸術が近代文明をつくった
マイケル・ハミルトン・モーガン (著), 北沢 方邦 (翻訳)
平凡社 2010 
Morgan, Michael Hamilton
Lost history
: The Enduring Legacy of Muslim Scientists, Thinkers, and Artists
losthistory2010morgan.jpg

著者は<アメリカの小説家、ノンフィクション作家、外交政策を専門とするジャーナリスト。
元国務省の外交官>

4章「星の構図」40ぺージほど
アッパース朝時代の天文学
後ウマイヤ朝コルドバのアルアンダルースの天文学
そしてトゥースィーの生涯と功績を紹介

ハワード.R.ターナー
『図説 科学で読むイスラム文化』

(久保儀明訳, 青土社, 2001年1月)
Howard R. Turner
Science in Medieval Islam: An Illustrated Introduction
science2001turner.jpg
天球儀・アストロラーペ・4分儀
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2017-11-07

天文学の誕生

トゥースィーとコペルニクスを繋ぐもの
そのへんの話が書いてある本がないかなと見ていたら…、

天文学の誕生――イスラーム文化の役割
(岩波科学ライブラリー)
三村 太郎 2010
astro2010mimura.jpg


<古代より、天球のふしぎな運行を予測し、天変地異の前触れを読みとることは、
国の政治を司ることであった。
しかし、占星術に端を発する天文学が科学として成立するには、
バビロニアや古代ギリシアの成果をどん欲に取り入れざるを得なかった
中世イスラーム文化の強い影響がある。
残された文献から知られざる事実を追う。 >
https://www.iwanami.co.jp/book/b265923.html

<コペルニクスはいかにして作られたか。>
https://honto.jp/netstore/pd-book.html?prdid=03302001

<コペルニクスが提唱した地動説はどこから現れたのか。
源流であるプトレマイオスとコペルニクスをつなぐ流れを追っていると
イスラーム社会にたどりつく。>
http://sanasen.jugem.jp/?eid=2696

<最終的にコペルニクスに至る天文学史の体裁をとるが、
言うまでもなく天文学は数学や占星術と不即不離であり、
哲学や宗教とも縁が深いから、その歴史叙述は簡単ではない。
本書は論証科学、定量的な知の継受という観点を柱にし、
アッバース朝の貢献を中心とするが、
バビロニア、ギリシア、ササン朝、インドと目配りは広い。

インド天文学の先端性、シリア系キリスト教徒の活躍、
当時の知的世界にあっては論証と議論が重視されたことなど、
大いに蒙を啓かれる。
文明移転のケーススタディとして高水準の出来ではないか。
 表の主役プトレマイオスの陰に
ヘルメス(コペルニクスにも出てきますね)やら
イフワーン・アッサファーやらがちらちらするのも興味深い。>
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RNJU84T0XI05Y/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=400029573X

 イスラム科学史を専攻し、現在はカナダのマギル大学で研究員をつとめる三村太郎さん。
http://d.hatena.ne.jp/nikubeta/20100720/p1

<本書は天文学という切口からアッバース朝イスラム帝国の王権と文化政策をさぐった本で、
アッバース朝の本としては実におもしろく、一般書にはこうした内容の本は他にないのではないかと思う。
(イスラム天文学については『望遠鏡以前の天文学』の第8章が百科全書的にゆきとどいた説明をくわえている。>
http://booklog.kinokuniya.co.jp/kato/archives/2010/12/post_233.html

Astronomy2008Walker.jpg

望遠鏡以前の天文学
クリストファー・ウォーカー (著),‎ 山本啓二 (翻訳),‎ 川和田晶子 (翻訳)
恒星社厚生閣 (2008
<ヨーロッパだけではなく、インド、イスラム圏、極東(中国・朝鮮・日本)、
さらには邦訳では割愛されてはいるが、
マヤ、アステカ、アフリカ、大洋州(アボリジニー・ポリネシア・マオリ)、
先史巨石文明時代のヨーロッパまでおさえている。>
http://www.kouseisha.com/book/b212286.html

<英国の大英博物館・古代西アジア部門の責任者Christopher Walkerが編集した
Astronomy before the telescope, British Museum,1996の抄訳で
英国と米国で刊行された専門的な天文学史書
「望遠鏡の発見(1609年)」以前の
世界的規模の各文明圏における天文学の学説史を網羅する重厚な論文集
エジプト、インド、イスラーム等々の非西洋文明圏における天文学史が貴重
紙数の関係から割愛された論文は以下の4章(原著で70頁分)であるという(訳者あとがき)。
「ヨーロッパの考古天文学」(Clive Ruggles)、
「中米の天文学」(Anthony F.Aveni)、
「アフリカにおける伝統的な天文学的知識」(Brian Warner)、
「オーストラリア・アボリジニー、ポリネシア、およびマリオの天文学」(Wayne Orchiston)である>
http://shonan-kk.net/christopher.htm
https://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/magazine/books/individual/4769910851-j.shtml
http://www.kouseisha.com/book/b212286.html

2016-01-18 中世の謎
http://hisuirou.blog87.fc2.com/blog-entry-1453.html
失われた歴史
イスラームの科学・思想・芸術が近代文明をつくった
マイケル・ハミルトン・モーガン
(著), 北沢 方邦 (翻訳)
平凡社 2010 

ハワード.R.ターナー
『図説 科学で読むイスラム文化』

(久保儀明訳, 青土社, 2001年1月)

2017-10-30

治水

先日の台風はちょっと怖かったです。
で、こんな本があるらしい。メモメモ…

水害―治水と水防の知恵
宮村 忠 (著)
(中公新書 (768)) 新書 – 1985

<著者は治水と水防の歴史を研究している人物。
 本書は、江戸から昭和初期くらいまでを中心に、日本各地の治水・水防の歴史が紹介されている。
 まず、驚いたのが治水とはかならずしも洪水をゼロにするということではない点である。
近世の技術水準では、もとよりそんなことは不可能なのである。

では、どうするのかというと、
わざと水を溢れさせたり、流路をつくってやるのだ。
あるいは家の造りにしても、水が来るのを前提にしたりする。
多少の被害は仕方ない。

問題は、いかに被害を少なくするかにあるのだ。
 そのための知恵が次々と紹介されていく。
堰の構造、被害地の住民たちの協力と闘争、
洪水を予測するためのフォークロアなど、どれも興味深いことこの上ない。
 いまでは失われてしまったものがほとんどだが、見直す必要があるのではないか。>

2017-10-15

ベトナム民族小史

同じサイトでこんな本も

中国・阿片戦争ではないけど、
阿片戦争後の中国の隣の国の様子が分かる
もしかして貴重な本かも

ベトナム戦争の原因を作った
英国に対抗してアジアへ手を延ばしたフランスの
ベトナム植民地化の経緯については
知りたかったところ

matsumoto1969vietnam.jpg

松本信広 『ベトナム民族小史』
岩波新書 1969
<ベトナム戦争では、1973年に米軍がベトナムから撤退し、
また1975年にサイゴンが陥落し、さらに翌年には南北ベトナムが統一されて完全終結します。
本書は、そのベトナム戦争終結前に出版された本ですので、現代史については役立ちません。
しかし、19世紀後半に、ベトナムがフランスに植民地化されていく過程については、
内容に問題はなかろうと考えて、本書を活用しました。>
カイゼン視点から見る日清戦争>日清戦争の本・資料 - 帝国主義と植民地化
http://sinojapanesewar1894.com/980aimperialism.html

阿片戦争 1840年6月28日 - 1842年8月29日
アロー戦争 1856年6月28日 - 1860年8月
フランス領インドシナ 1887年 - 1945年

2017-10-14

アヘン戦争


アヘン戦争とアロー戦争に関する参考図書について
こんな記述も見つけました
ChinShunshin1971ahenw02.jpg

陳舜臣 『実録アヘン戦争』
中公新書 1971
<乾隆帝までの清朝の黄金時代から説き起こし、
その後の清朝社会の変化とアヘン密輸量の増大、
広州での対外貿易システム、
清朝内でのアヘン禁止方策論争と林則徐の欽差大臣への任命、
林則徐によるアヘンの没収と処分、
英清の戦争の開始、林則徐罷免後の英清間交渉など、
アヘン戦争に至るまでとアヘン戦争自体の経緯が、非常に読みやすく記述されています。

特に中国側の資料が活用されていて、
清朝内部の論争など、中国側の動きは詳細です。

他方、おそらくは新書の紙数の制約からでしょうか、
英清間の戦闘の過程については、あまり詳しくない、という印象です。

アヘン戦争を理解するのに最適の1冊であることは、間違いありません。>

yano1990ahenw.jpg

矢野仁一 『アヘン戦争と香港 -支那外交史とイギリス その1』
初版 弘文堂書房1939 (中公文庫版 1990)
<「イギリスの対支貿易の起源」から説き起こし、
アヘン戦争の展開、そしてアヘン戦争後の「南京条約の結果及び効果」までを、
全22章にわたって、詳しく記述しています。
アヘン戦争そのものについての詳しさとページ数では、おそらく本書が一番であろうと思われます。>

yano1990arroww.jpg

矢野仁一 『アロー戦争と圓明園 - 支那外交史とイギリス その2』
初版 弘文堂書房 1939 (中公文庫版 1990)
<『アヘン戦争と香港』の後を受けて、
「南京条約後、支那諸開港場における紛擾」から始まり、
アロー戦争の展開、
そしてアロー戦後の「インド西北隅坎巨提(カンジュート)をめぐる支那イギリス交渉」までを、
全23章にわたって詳しく記述しています。>
カイゼン視点から見る日清戦争>日清戦争の本・資料 - アヘン戦争とアロー戦争
http://sinojapanesewar1894.com/980cchina1.html

<アヘン戦争の詳細を知る
末尾の宮崎市定氏の解説が秀逸>
sirou55
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2821EI26T696Z/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4122016894

<解説だけでも読んでほしい
やはり末尾の宮崎市定氏の解説で内容の概略はほとんどつかめるが、
最後まで残った使臣謁見問題や、
喪失した関税自主権や外国支配下の租界の中国政府への回収に
日本が深く拘わっていることを記してある。
中国近代の外交の上に日本が果たした役割が
いかに絶大なものであるかをもっと知らしてもいいと思う。>
sirou55
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R9GGCJR13U3UC/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=412201705X


ChinShunshin1985ahenw03.jpg

陳 舜臣
実録アヘン戦争

(中公文庫)– 1985
<東アジアの全近代史に激甚な衝撃を及ぼした戦争と人間。
その全像を巨細に活写し、読む面白さ溢れる名歴史書に
「それからの林則徐」を付した決定版。>

ChinShunshin2015ahenw01.jpg

陳 舜臣 (著)
新装版 阿片戦争(全4巻)

(講談社文庫) – 2015 (講談社 1967年 のち文庫)
<清朝末期。大英帝国の新興資本は、市場を求め中国進出を企てていた。
彼らが流入させた阿片の暴利を貪る特権商人、官僚達の中に、
国を憂う清廉潔白な実力官吏・林則徐と豪商・連維材がいた。
明治維新を始めとした近代アジア史に強烈な衝撃を与えた事件を
活写する陳文学の最高峰、新装版登場!(全4巻) >

asada2004Sokyunosubar.jpg

浅田次郎
蒼穹の昴
 全4巻
(講談社文庫) (1996年4月、講談社 のち文庫)
清朝末期を舞台とした小説といえば、これもありますね。

浅田 次郎 (著, 監修, 監修)
浅田次郎とめぐる中国の旅
『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』の世界
講談社 2008/7/30
地図や図録が参考になるそうです


阿片戦争 1840年6月28日 - 1842年8月29日
アロー戦争 1856年6月28日 - 1860年8月
プロフィール

アシーン

Author:アシーン
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