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2017-08-17

グラナダの寄木細工

Taracea_granada01.jpg

グラナダ(スペイン)の寄木細工
タラセア( Taracea)です。

シリアの寄木細工と
日本の寄木細工と
兄弟・親子?なんですねぇ

まあそうかな?とは思っていましたが。

<参考>
2017-08-14 シリアの寄木細工
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2016-08-19

アルハンブラ宮殿を描いた絵画

DavidRoberts1838spain.jpg

実は私が最初に出会ったアルハンブラ宮殿の銅版画は
デヴィッド ・ロバーツでした。
エジプトや中東の方が有名らしいですが。
私が最初に出会ったのはスペインでした。
彼については、すでに色々と書いているのでそちらをご覧ください。(下記)

drobert1835alhambra.jpg

David Roberts (1796-1864)
Picturesque sketches in Spain
taken during ye years 1832 & 1833
London
1837



romanticaalhambra.jpg

LA IMAGEN ROMANTICA DE LA ALHAMBRA
Pedro Galera Andreu
Ediciones El Viso, S.a.  1992

そして。もう一冊、とんでもない本。
アルハンブラ宮殿を描いた絵を集めた画集!
最高です!

taylor1853alhambra.jpg

扉絵に使われているのはこちらから。
Baron Isidore Justin Séverin Taylor
1789-1879
the Alhambra
1853
Taylor1853Alhambra.jpg

バロン・イシ・ジャスティン・セヴェリン・テイラー
<ブリュッセルで生まれ 1789 1879年パリで死亡
父親はイギリス人で、フランスの国籍を取った。
母親はベルギー人。
フランスの劇作家、旅行の本の作家
ヨーロッパと中東を旅行し、その成果は一連のフランス地方の本、
Voyages pittoresques et romantiques dans l'ancienne France (1820–63)
7000ものリトグラフを掲載した最初のフランスの芸術的遺産のカタログ)となった。
別の本、La Syrie, l'Égypte, la Palestine et la Judée (Paris, 1839)は、水彩画
両方ともヴィクトリア・アルバート美術館に所蔵
1828年、エジプトでルクソールのオベリスクをパリのコンコルド広場に輸送する任務を委託されたが、
1830年の革命の政権交代で頓挫?
一方で、1838年に美術の検査官に任命され、ルーヴル美術館のコレクションのために、
スペインの巨匠の400以上の傑作のコレクションを購入するため、スペインへの重要な使命を実行。>
Picturesque Tour in Spain, Portugal, and the Coast of Africa' (3 vols., 1826–32);
https://en.wikipedia.org/wiki/Baron_Isidore_Justin_S%C3%A9verin_Taylor
https://fr.wikipedia.org/wiki/Isidore_Taylor
http://www.bartleby.com/library/bios/5945.html



こちらも素敵なんです。
これも 迷った作品です。

laborde1807alhambra01.jpg

laborde1807alhambra02b.jpg

Voyage historique et pittoresque en Espagne(4 volumes, 1807)
Alexandre de Laborde 1773 – 1842)
Alexandre Louis Joseph, marquis de Laborde

ルイ・ジョゼフ・アレクサンドル・ド・ラボルド
(1773年9月17日- 1842年10月20日)
フランスの古物商、リベラルな政治家で、作家
パリで生まれ、ラボルドはスペイン系の有名な銀行家ジャン=ジョゼフ・ド・ラボルドの4男だった。
父親は恐怖政治の最中、ギロチンで処刑された。
フランス革命が起きた時、息子はウィーンに派遣されていた。
17歳の時だった。皇帝ヨーゼフ2世の個人的な介入のオーストリア軍に参加。
1800年に彼はマドリードの大使リュシアン・ボナパルトの随行員となり、
1801年3月アランフェスの条約を締結させた。
ラボルドは、2つのスペインの大作のために芸術家と作家のチームを編成した。
the Itinéraire descriptif de l'Espagne (1809, five volumes and an atlas) and
the Voyage pittoresque et historique en Espagne (1807–1818, four volumes in-folio);
https://en.wikipedia.org/wiki/Alexandre_de_Laborde


<参考>
2008-12-22 ロンドンでのオリエンタリズム探し
2009-01-21 オリエンタリズムについて
2009-01-30 デヴィッド・ロバーツ
2014-05-11 デヴィッド・ロバーツの美術館

2016-08-18

アルハンブラ宮殿を描いた銅版画

今回、イメージイラストとして、使わせていただいた銅版画。

Murphy1813alhambra.jpg

 もう1枚はマーフィ氏。
アイルランドの建築家だそうです。 
これは確か、グラナダのホテルの売店か、アルハンブラ宮殿の売店で入手したもの。
19世紀の銅版画集の復刻版。
この手の銅版画や絵画の復刻版が、現地では山のように出ていまして。
見つけた端から買い漁っていましたが、ドレ様のはなかったんですよね。

 今思うとアルハンブラ宮殿は一番身近で格好のオリエンタリズムの題材だっでしょうね。
はるばるアフリカや中近東まで行かなくてもあったんですから。
ヨーロッパ大陸の果て、ピレネーの向こうに。 


Murphy1813Spain.jpg

James Cavanah Murphy
The Arabian Antiquities of Spain 1813

James Cavanah Murphy (1760–1814) was an Irish architect and antiquary.
ジェームズCavanahマーフィー(1760–1814)は、
アイルランドの建築家と古美術商でした。

In December 1788, William Burton Conyngham commissioned Murphy to make drawings of Batalha Monastery in central Portugal. He was back in Dublin in 1790, and was in England at the end of the year. In 1802, he went to Cadiz, where he remained for seven years studying Moorish architecture, with some diplomatic duties.
1788年12月に、W・バートンConynghamは、マーフィーに
中部ポルトガルのBatalha修道院の図面を製作するよう依頼しました。
彼は1790年にダブリンに戻っていて、年の末にイングランドにいました。
1802年にカディスに行き、ムーア人の建築を勉強するために
若干の外交的なduties.ととも7年の間滞在しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/James_Cavanah_Murphy

こちらは奥付の飾り罫を使わせていただいた本

Prangey1837Granada.jpg

Girault de Prangey
Recuerdos de Granada y de La Alhambra 1837

(Impressions of Granada and the Alhambra)

実は彼の本にも
素敵なアルハンブラ宮殿の銅版画が紹介されています。
今回、どれにしようか迷ったくらいです。

prangey1837alhambra01.jpg

prangey1837alhambra02.jpg

ジョセフ・フィリベールジロー・デ・Prangey(1804年10月21日- 7 1892年12月)は、
中東で活躍したフランスの写真家、製図工だった。
彼の銀板写真は、ギリシャ 、パレスチナ、 エジプト 、シリア、 トルコの最古の存続写真です 。
驚くべきことに、彼の写真は、彼の財産の物置で1920年代に発見され、
その後、80年後に知られるようになりました。

彼は、パリのエコール・デ・ボザールで絵画を学んで、
1841年におそらく、銀板写真術をルイ・ダゲール自分自身やイポリット・ベアードから 学んだ。
彼は、中東の建築に強い関心を持っていた。
1841年と1844年の間にイタリアと地中海東部の国を見学し、
彼は建築の景色、風景、そして肖像画の900以上の銀板写真を生産。
フランスに帰国した後、それらの写真から水彩とペンとインクの研究をし、リトグラフの小版の本を出版した?

Joseph-Philibert Girault de Prangey (21 October 1804 – 7 December 1892) was a French photographer and draughtsman who was active in the Middle East. His daguerreotypes are the earliest surviving photographs of Greece , Palestine, Egypt , Syria and Turkey . Remarkably, his photographs were only discovered in the 1920s in a storeroom of his estate and then only became known eighty years later.

Girault de Prangey studied painting in Paris at the École des Beaux-Arts and in 1841 he learned daguerreotypy, possibly from Louis Daguerre himself or from Hippolyte Bayard . Girault de Prangey was keenly interested in the architecture of the Middle East, and he toured Italy and the countries of the eastern Mediterranean between 1841 and 1844, producing over 900 daguerreotypes of architectural views, landscapes, and portraits.

After his return to France, Girault de Prangey made watercolour and pen-and-ink studies after his photographs and published a small-edition book of lithographs from them
https://en.wikipedia.org/wiki/Joseph-Philibert_Girault_de_Prangey


2016-08-17

ドレが挿絵を描いた「スペイン」

今回、イメージイラストとして、使わせていただいた銅版画。

dore1888alhambra01.jpg

 この絵に出会ったのは、何度目かのスペイン旅行のバルセローナの蚤の市。
たまたま通りかかって覗いた店に。
あったのです。

 それは古びた紙の印刷物。
 アルハンブラ宮殿の銅版画はかなり集めましたが、初めて見る絵でした。
「あれ? ライオンのパティオ? うわっ! 見事な絵!」
「ええ? これもしかてして、ギュスターブ・ドレ?」
 こんな絵を描いていたなんて!
 ドレの絵にしては、異様に安かったので、即買いです。
(多少高くても買ったけど)(笑)
後でわかったのは、本から切り取られた1ページでした。
(絵だけ、売れるから、切り取って売ったんですね。だから安かった)

 ドレが描いたグラナダの絵はいくつか見たことがありました。
でも外からのアルカサルの塔とかだけで、
こんなライオンのパティオの絵を描いていたのに、出回っていないなんて、不思議!

 調べてみたら、ドレが挿絵を描いた「スペイン」という旅行本があるらしい。

Gustave Dore, Baron Ch. D'Avillier
Voyages en Espagne 1876


神田神保町の洋書の古本屋に電話してみたら、一発でありましたよ!
英語版 でも高い! 10万以上しました。

 現物を見せてもらって、欲しいのはあと2~3枚のみ。
う~ん…。
さんざん悩んで、諦めました。
一番良い絵はこの時入手できた「ライオンのパティオ」だし。
ドレだから、きっと復刻版が出るはず!

 その後ペーパーバックで出ていると聞いて、
取り寄せてみたけど、欲しい部分はなかった。

 だいぶ後になって 、やっと、ドーバー社から出ましたよ。
イラストのみの復刻版! やった~!
dore1888alhambra02.jpg

 というわけで、2枚、ドレ様です。
ほんとうに素晴らしいです!

Dore's Spain2004.jpg

Dore's Spain: All 236 Illustrations from Spain
(1832 – 1888)
Gustave Dore
(Dover Pictorial Archives)2004年


ギュスターヴ・ドレ(Gustave Doré)
1832年にストラスブールに生まれ、1883年にパリで没した
フランスの挿絵画家であり、質量の双方において19世紀最大の版画下絵作家として名高い。
今日でも広く親しまれており、その多くが廉価な復刻版で流通している

 挿絵画家としてダンテやバルザック、フランソワ・ラブレー、ミルトンの挿絵を手がけた。
1853年にはジョージ・ゴードン・バイロンの挿絵も描いている。
また、イギリス版の聖書やエドガー・アラン・ポーの『大鴉』も手がけた。

ドレは画家としても活動をしていたほか、晩年には彫刻や工芸にも熱心に取り組んでいた。
ドレは版画の下絵作者であるとともに監修者でもあったが、
版刻の作業はすべてピザン(Héliodore Joseph Pisan 1822~90)、
パンネマーケル(Adolph François Pannemaker 1822~没年不詳)、
ラプラント(Charles Laplante 生年不詳~1903)、
グズマン(Adolphe Gusman 1821~1905)、
クォートリー(John Quartley 活動記録1835~1867)
といった熟練の彫師たちに委ねていた。>

「演出家」としてのギュスターヴ・ドレ
https://www.agulin.aoyama.ac.jp/opac/repository/1000/18868/18868.pdf

『ドレの旧約聖書』 宝島社、2010年11月、新装版
『ドレの新約聖書』 宝島社、2010年12月、新装版
『ドレの失楽園』 原作ジョン・ミルトン、宝島社、2010年11月
『ドレの神曲』 原作ダンテ、宝島社、2009年12月
『ドレの昔話』 原作シャルル・ペロー、宝島社、2011年1月
『新約聖書物語』、アルケミア、1997年、※旧約・神曲も同時期に刊行。 
『寓話 1.2.3』 原作イソップ、ラ・フォンテーヌ、 アルケミア、1996-2002年、※以上各.谷口江里也訳編・解説
『名画でたどるバイブル』 一橋出版、2002年、※同社ではラ・フォンテーヌとドン・キホーテがあるが絶版。
『ドレ画 ドン・キホーテ物語』 原作セルバンテス、窪田般彌編訳、社会思想社:現代教養文庫、1990年/沖積舎、2007年
『ドレの絵で読むドン・キホーテ』 ヴィルジリ・妙子編訳、新人物往来社、2011年3月、画三百点と意訳
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AC

http://www.artcyclopedia.com/artists/dore_gustave.html
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