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2009-07-14

ペルシアの薔薇(薬用編)2

続きです。

イランでは薔薇は、調味・香料として使われていますが、
本来、漢方薬のような役割だそうです。

飲んでもよし、肌に付けてもよし、目薬としても。

『乾燥させた花びらを傷の上にふりかけると、
それだけで、殺菌・消毒になり、治癒してくれます』

ドクダミみたいですね。

『最高級のペルシアンローズ(ダマスクローズ)は、
花びらを干した後でも、しっかりと赤味があり、
とても深く味のあるいい香りを持ち、
殺菌作用に優れていることから、
結核を患っている人などには、とてもいい薬となるのです。

30gのローズの花びらは、食べたり、ぬったりと、
内服・外用、二つの顔を持ちます。

まず、食べることで得られる効能を紹介します。

ローズの花びらを食べると、
心臓・肺・胃・肝臓・腎臓・腸関係、
子宮などに有効に効きます。
特に、胸部からの吐血に効きます。

それからローズの花びらを食べると、
立派な下剤になります!

6gを食すれば、熱を下げ、
解熱剤として働いてくれます。

ローズウォーターの効能
胆汁や痰などの粘液の調整をしてくれます。
鼻と胃を強くしてくれます。

ローズウォーターをぬるめて温めて飲むと、
胸部や喉からの出血に一番いい治療薬になり、
胸部を穏やかにしてくれます。

ローズの花びらが、
結核の治療にも使用されていたことからもわかるように、
ローズは、胸の部分に関する病に効力を発揮するようです。

又、インフルエンザを一掃してくれます。

胃腸の痛みと腹部の痛み
(下痢などを催す前のあの感じ)なども治癒してくれます。

あと、アロマウォーターは、
イランでは、お菓子作りによく使われます。

ローズウォーターを使ったお菓子は、
昔からのペルシャ伝統菓子に当たり前に使用されます。

また、他の使い方としては、
お墓にふりかけたり、
殺菌作用があることから、イスラムのモスクなどに使用されます。

お舅さんのお墓参りに行くときは、
必ず、ローズウォーターを買って持って行き、
墓石の上にふりかけます。

これは、バラの香りで、
霊を喜ばせるためとか、
敬意を表するためとか、
いろいろ霊的・精神的な意味合いを持ちます。

日本で言えば、お線香のような役割もします』

以上、「イラン・ペルシャ食文化」
http://foodpia.geocities.jp/iraniranja/
「イラン・ペルシャのハーブ療法」
http://blogs.yahoo.co.jp/iraniranja
からの引用でした。

…なんか、すごいです。
さすが、ペルシア、5000年?の歴史の国です。
ただ、香りとか、高級感とかだけじゃないんですね。
ちゃんと効き目があるんですね。
しかもとんでもないくらい…。
本当に薬なんですね。

rosadimashq090714

「バラ水」はペルシャ語で「ゴラブ」
ゴラブ(ゴル=花、すなわち薔薇、アブ=水)
なんですね。

ペルシアでは花というと、薔薇。
「ゴル」が花であり、薔薇なんですね。
ゴレスターンというと、薔薇園。
そして時々、墓地だったりします。

バラ園に行こうと、連れていかれた先が、
実はイラン・イラク戦争の戦没者墓地だったことがあります。

ペルシアの薔薇は、ほんと、奥深いです。
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