2009-11-29

西谷さんの『奈々子』最高

西谷祥子(よしこ)の『奈々子の青春』こそが、
私にとっての最高傑作という話。

nanako

10代の時に読みました。
『花びら日記』の続編。
雑誌・週刊『セブンティーン』に掲載してました。
それも読んでたと思うけど、感動したのは、
『別冊セブンティーン』の総集編を読んだ時。

ところで、この作品は明らかに、
著者の最高傑作ではないです。
(では、何が最高かは難しいけど・・・
『ジェシカの世界』?『学生たちの道』?)

私自身、読んだ直後の日記で
構成に難癖をつけている。
(実は、この事が後に私の行く末に・・・)

しかし、とにかくなぜか絶対的に感動した。
理由はもう不明ですね。
一つには、当時の少女マンガというジャンルの
持っていた総体的なエネルギーがあると思う。
あの頃の、少女マンガ雑誌のメジャーなマンガには
ものすごいパワーがあった。

少し説明すると、
これ以前の少女マンガは内容・舞台とも、主に『外国』です。
今となっては信じられないと思うけど、
初期の少女マンガは、ヨーロッパかアメリカが舞台で、
外人の女の子が主人公でないと認められなかった。
(その最後の結晶が『キャンディ・キャンディ』ね)

しかし、漫画家はやはり日本を舞台に日本人を描きたくて、
いろいろ試しては玉砕していた。
その中の一つが、たぶん、このマンガです。
だから、表現が不十分ではある。
でも、私には、たぶん、ピンポイントですごくツボに来たんだ。

何が言いたかったかというと、
つまり、いかなる作品も(もしかしたら作者的に駄作でも)
場合によっては、誰かにとっての最高傑作になる、
という話。



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theme : 漫画
genre : アニメ・コミック

2009-11-28

少女マンガ全盛期の話

1980年前後、少女マンガは黄金期でした。
と、今、書くと、いわゆる『24年組』の事になります。
でも実態は、少し違うのではないかな、という話。

lala

70年安保の頃、
少年マンガが(ほぼ)最初のピークをむかえます。
東大紛争の安田講堂で『あしたのジョー』が読まれた時ね。

私は実は直に立ち会った人から聞いているのですが、
旅行から帰国した三島由紀夫が、編集部に『マガジン』を
買いに来たという逸話は本当です。

ところで、ここで、たぶん、誤解している人々がいると思う。
でも、当時の少年マンガ(マンガ全般でもいい)は、
そんなに売れてませんでした。
単行本は一番、売れてるのでも、今の数十分の一。
小説の方が、全然売れていました。
雑誌は、まあ売れてたけど、女性誌や芸能誌の方が
問題にならないレベルで売れてました。

で、安保の後、マンガがいったん低調になります。
ここで、売れだしたのが少女マンガ。
あの頃は、少女モノの方が売れていた。
(その後、何度かピークはあるが、少年モノを上回ったのは
たぶん、あの時だけ)

売れるのに、まだノウハウが確立してないので、
『ヘンなの』まで掲載される様になり、
現在の主流になる、最初はマイナーな路線が生まれる。
世の中、次がどうなるか分かる人はいないですね。
そのうちの最強だったのが、『別コミ』組ですね。

この後、ジャンプが超新星『アラレちゃん』をぶち上げ、
一気に情勢が変わります。
この辺から、やっと本当に『マンガの時代』になる。
それでも、マンガの部数が小説を超えたのは、
記録を当たってないので感覚で書きますが、
たぶん、1980年代半ばくらいではないかな?

そんなマンガ(少なくとも紙媒体での)も、
90年代半ばにピークをむかえ、今や衰退途上。
この後は、どうなるのでしょうね。

theme : 本に関すること
genre : 本・雑誌

2009-11-24

インターネットでは無理な事

前回の続き。

インターネットで、活字で手に入るあらゆる情報が集まるとして、
では、手に入らない情報は何か、という話。

最初に、海外コミックを求めて、アメリカ西海岸に行った時に、
もっとも新鮮な情報だったのは、空気感、でした。

それこそ、字で書いて説明不可能なのですが、
ようするに、空気が乾いていて、遠くが霞まない?
景色の見え方が違う。
絵でいうと『スーパーリアリズム』の世界そのもの。
当然、アメコミの背景の、鋭く、どぎついコントラスト、色が
そのまま、あったのです。
一発で、なぜ、あの絵になるのか納得できましたね。

この体験は、その後何度も続き、
ヨーロッパに行けば、いわゆる西洋絵画の空気感と色が
技法ではなく、単なる写実だと体感できました。

この感覚的な納得は、行かないと無理。

そして、建築物。
西アジア中心に旅行する様になって、
あの空間芸術的な建物を『感じる』快感を覚えると、
抽象が表せる文字情報は、ともかく、
絵師のはじっこにいる私としては、
『無理』と言うしかない。
絵でも写真でも、説明は出来ても、
あの圧倒的な感覚を、未体験の人に共有させるのは
完全に無理。
たぶん、今後、登場する
進化した3D映像なら可能なのかもしれないけど
当分は不可能だと思う。

未だ、インターネット情報が及ばない世界と言えるでしょう。

granada

theme : 旅先での風景
genre : 旅行

2009-11-23

インターネットは偉い。

その昔、まだ海外の情報が簡単には入ってこなかった頃、
雑誌の特集記事で、様々な情報を手に入れてました。

たとえば、私は海外コミックが昔から好きだったのですが、
そういう情報は極めて乏しく、とにかく漁る様にして探しました。

woo

当時は、銀座のイエナ等で、棚一つ分くらい、
本屋や雑誌を置いていて、それを定期的に見に行ったものです。

こういう思い出を書いて、タイトルが『インターネット、偉い』だと
単純に、現在の礼賛と思うでしょう。違います。

実は、後年、あらゆる海外コミックの情報が集まった時、
意外にも、情報が乏しかった時に、だいたい上質な部分は
ほぼ網羅されていた事が分かったのです。

つまり、当時の評論家や雑誌の特集をした方々の知識、
書店の仕入れをした人々の目利きが、
かなりのモノだった事が分かりました。
重要な情報や作品は、
すでに全部、紹介され輸入されていたのでした。

もちろん、主流に属さない特異な作品やマイナーなものは
海外に行って、始めて目に出来ましたが。

翻って現在、情報は、あらゆるモノが溢れています。
主に、インターネットの効用です。
海外の超マイナーな雑誌でも、
道筋さえ間違えなければ、日本で手に入れられます。

いや、本当にスゴイ、偉い。

で、これが言いたかったのですが、
つまり、本や雑誌で手に入る部類の情報なら
たぶん今、日本にいて手に入らないモノは
無いと思われます。
そして、アクセス数が多いのが重要なモノ。
たいした世の中になったな、と思ってます。

theme : 本に関すること
genre : 本・雑誌

2009-11-12

拍手、ありがとうございます。

ロックな話題にも、
拍手、応援、ありがとうございます!

最近、なかなか時間が取れなくて、
更新が滞っているのにもかかわらず…。

本当にありがとうございます~。
嬉しいです~!

もう少し、お待ちくださいませ。

2009-11-03

玉玉混淆な時

また、ニコニコ動画の話です。
ニコ動をよく見る様になったのは、2年前の夏からで、
SF大会中に友人が、かなり熱く
『ニコマス』(ニコ動におけるアイドルマスターMADのこと)を
教授してくれたからです。

それらの動画群を見だした時に、
たまたま『ボカロ』(vocaloidという人の歌唱をシュミレートする
特殊なシンセサイザーを使用した楽曲のこと)も
大変に盛り上がっていて、こっちにもハマりました。

で、今回の話題になるのですが、
時として、新たな表現手段が発生する時に、
大量の上質な才能と作品が一気に生まれる時が
あると思うのですよ。
1960年代中期のロックとか、
戦後のマンガの『トキワ荘』時代とか、ね。
ただ、当事者とか同時代の体験者とかは
逆に現場にいるから実感できないんだよね。
状況が客観視できないから当然で、
どうしても『玉石混淆』と思う。
でも実は『石』より圧倒的に『玉』ばかりなの。
後になって俯瞰できて始めて、当時は目茶苦茶
異常だったと分かる。

で、『ボカロ』の話に戻るんだけど、
なんだか知らないけど、ニコ動にここ2年間上げられてる
その時は素人の作品の相当が後世に残る気がする。
ようするに『玉』が異常に多い。
これは当然、私の完全に独断的判断なんだけど、
ただ、私はけっこう年嵩なんで、
その体感的な経験で言うと、
今って、たぶんきっと『異常』だよ。

そういう訳で、紹介しようにも、
好きなアーティストはすでに書き切れないんだけど、
比較的マイナーかな(失礼します、本当に申し訳ない)
ってのを書くと、かつてのアート・ロック系が好きな人には
『うみぬこp』氏、『あすなろp』氏、『いーえるp』氏は、
とくに個人的に薦めたいです。
そして、特筆したいのは、大メジャーですが、baker氏ですね。

今回のを書きたくなった最大の原因は、
氏が『ボカロ』界に戻ってきた様なのが物凄く嬉しかったから。
『celluloid』という最初期の名作は、
ジャンルの幅を圧倒的に広げ深めた、という意味で私は、
ちょうど、60年代ロックの『宮殿』に匹敵する作品だと思う。
メジャー・アルバムがもうすぐ発売ですね。
『filmstock』というタイトルです。
(ジャケ写を載せようとしたが、うまくいかなかったので、
以上、文字だけになりました。色気がなくて申し訳ない) 

theme : ニコニコ動画
genre : 音楽

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Author:アシーン
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