2012-05-30
寛容の文化
ついでに気になっている本のメモです。
マリア・ロサ・メノカル(足立孝訳)
『寛容の文化
ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒のスペイン中世』
(名古屋大学出版会 2005年)
María Rosa Menocal
The Ornament of the World
: How Muslims, Jews, and Christians Created a Culture of Tolerance in Medieval Spain,

< 700年以上にわたるわたる
三宗教の共存のただなかで形成された
「寛容の文化」を、
美しいタペストリーを織り上げるかのごとく再構成し、
地中海・ヨーロッパ世界の歴史と文化の
新たな相貌を浮かび上がらせる。>
毎日新聞 [05/12/18(日) 朝刊] 今年の三冊
「かつてイスラム教徒とユダヤ教とキリスト教が
併存した時代のスペイン半島の歴史。必読」
(富山太佳夫氏)


ジャネット・L・アブー=ルゴド
(佐藤次高・斯波義信・高山博・三浦徹訳)
ヨーロッパ覇権以前 もう一つの世界システム(上)(下)
岩波書店 2001年
Janet L. Abu-Lughod
Before European hegemony. The world system A.D. 1250-1350.
Oxford: Oxford UP 1989
<近代世界システムが中世後期から筆を起こすのに対し、
本書はそれ以前のモンゴルシステムに注目する。
ウォーラーステインが論じなかった中世盛期にまで、世界システム論を押し広げる。
世界帝国としてのモンゴル研究や開かれた海域としてのインド洋の研究は、
日本でもかなり昔から言われているので、それほど目新しいわけではない。
しかしヨーロッパ史の人間は自分の研究対象を他地域との関係で相対化できない人が多いので、
その中和剤として本書は非常に役に立つ。
訳者はイスラム史・中国史・西洋史の一流どころである。>
Nordica mediaevalis
Books and information
2009-06-22
http://steenstrup.blog.so-net.ne.jp/2009-06-18

接続された歴史 -インドとヨーロッパ-
S. スブラフマニヤム , 三田 昌彦 (翻訳)
名古屋大学出版会 (2009/5/25)
Explorations in Connected History: Mughals and Franks, 2005
“Of Pagodas and Politics: Tirupati as El-Dorado”, 2001
by Sanjay Subrahmanyam, Oxford University Press
<世界規模の出来事が明確に意識されるようになった近世。
オリエンタリズム論や構造論的アプローチを批判し、
ムガルと西欧の交渉の現場で、
人々の思惑と行動が複雑にからみあい事件が展開してゆく
「接続」の有り様を丹念に解きほぐす。
現在最も注目される歴史家の仕事を凝縮した一冊。>

西洋の支配とアジア―1498‐1945
K.M. パニッカル , 左 久梓 (翻訳)
藤原書店 (2000/11)
Asia and Western dominance
1498-1945
Kavalam Madhava Sardar Panikkar ,
< サイードも『オリエンタリズム』で称えた古典的名著、待望の完訳。
西洋・東洋関係五百年史の決定版。
「アジア」という歴史的概念をつとに提出し、
西洋植民地主義と帝国主義の歴史の大きなうねりを描き出すとともに
微細な史実で織り上げられた、世界史の基本文献。>
<インド人の著者が、
初めて「アジア」という歴史的概念を提出した古典的名著>
(藤原書店)
<主に1400年代以降の東西関係史について記述している。
原書が1959年の出版であるだけに
ヨーロッパ中心的な見方も残るものの、
著者はインドの外交官であり、
被侵略者の側(つまりアジア)の視点も随所に見られる。
この複眼的な視点に加え、膨大な時代、地域が
1冊の本にまとめこまれているという点が本書の価値を一層高めている。>
http://www.amazon.co.jp/review/R3IME0Y9H4BWP7/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=4894342057&nodeID=465392&store=books
マリア・ロサ・メノカル(足立孝訳)
『寛容の文化
ムスリム、ユダヤ人、キリスト教徒のスペイン中世』
(名古屋大学出版会 2005年)
María Rosa Menocal
The Ornament of the World
: How Muslims, Jews, and Christians Created a Culture of Tolerance in Medieval Spain,

< 700年以上にわたるわたる
三宗教の共存のただなかで形成された
「寛容の文化」を、
美しいタペストリーを織り上げるかのごとく再構成し、
地中海・ヨーロッパ世界の歴史と文化の
新たな相貌を浮かび上がらせる。>
毎日新聞 [05/12/18(日) 朝刊] 今年の三冊
「かつてイスラム教徒とユダヤ教とキリスト教が
併存した時代のスペイン半島の歴史。必読」
(富山太佳夫氏)


ジャネット・L・アブー=ルゴド
(佐藤次高・斯波義信・高山博・三浦徹訳)
ヨーロッパ覇権以前 もう一つの世界システム(上)(下)
岩波書店 2001年
Janet L. Abu-Lughod
Before European hegemony. The world system A.D. 1250-1350.
Oxford: Oxford UP 1989
<近代世界システムが中世後期から筆を起こすのに対し、
本書はそれ以前のモンゴルシステムに注目する。
ウォーラーステインが論じなかった中世盛期にまで、世界システム論を押し広げる。
世界帝国としてのモンゴル研究や開かれた海域としてのインド洋の研究は、
日本でもかなり昔から言われているので、それほど目新しいわけではない。
しかしヨーロッパ史の人間は自分の研究対象を他地域との関係で相対化できない人が多いので、
その中和剤として本書は非常に役に立つ。
訳者はイスラム史・中国史・西洋史の一流どころである。>
Nordica mediaevalis
Books and information
2009-06-22
http://steenstrup.blog.so-net.ne.jp/2009-06-18

接続された歴史 -インドとヨーロッパ-
S. スブラフマニヤム , 三田 昌彦 (翻訳)
名古屋大学出版会 (2009/5/25)
Explorations in Connected History: Mughals and Franks, 2005
“Of Pagodas and Politics: Tirupati as El-Dorado”, 2001
by Sanjay Subrahmanyam, Oxford University Press
<世界規模の出来事が明確に意識されるようになった近世。
オリエンタリズム論や構造論的アプローチを批判し、
ムガルと西欧の交渉の現場で、
人々の思惑と行動が複雑にからみあい事件が展開してゆく
「接続」の有り様を丹念に解きほぐす。
現在最も注目される歴史家の仕事を凝縮した一冊。>

西洋の支配とアジア―1498‐1945
K.M. パニッカル , 左 久梓 (翻訳)
藤原書店 (2000/11)
Asia and Western dominance
1498-1945
Kavalam Madhava Sardar Panikkar ,
< サイードも『オリエンタリズム』で称えた古典的名著、待望の完訳。
西洋・東洋関係五百年史の決定版。
「アジア」という歴史的概念をつとに提出し、
西洋植民地主義と帝国主義の歴史の大きなうねりを描き出すとともに
微細な史実で織り上げられた、世界史の基本文献。>
<インド人の著者が、
初めて「アジア」という歴史的概念を提出した古典的名著>
(藤原書店)
<主に1400年代以降の東西関係史について記述している。
原書が1959年の出版であるだけに
ヨーロッパ中心的な見方も残るものの、
著者はインドの外交官であり、
被侵略者の側(つまりアジア)の視点も随所に見られる。
この複眼的な視点に加え、膨大な時代、地域が
1冊の本にまとめこまれているという点が本書の価値を一層高めている。>
http://www.amazon.co.jp/review/R3IME0Y9H4BWP7/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=4894342057&nodeID=465392&store=books
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