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「ヘブンズ・コマンド」のズールー戦争

今回色々と調べて何となくわかりましたが、
日本ではまったく人気のないズールー戦争ですが、
英国では大変意味深い戦いだったのですね。
ただ、その心情的なところは
いま一よく理解しがたかったのですが、
この『ヘブンズ・コマンド』で解説されたものを読んで、
やっと少し納得できた気がしました。

「ズールー戦争が人を魅了するのは、
怒りっぽい敵同士がそれぞれの軍事的伝統に則り、
教科書的な戦いをしたから。

 小説の中の戦いのようだった。
設定がこのうえなく適切で、
戦争の展開が時間・場所・行動のすべてについて
古典的作劇法に適っていたから。

 忘れがたい戦闘が3つあった。
英国人にとってそれぞれが異なる意味を持ち、
全体として大英帝国ののちの作戦にほぼ例外なく見られる行動様式を構成していた。
-初戦の悲劇、
英雄的贖い、
最後の圧倒的勝利の3つである」

「悲劇の部隊はイサンドルワナ。
ズールー人との戦いを知り尽くしたボーア人から助言を受けていたにもかかわらず、
荷馬車で車陣を組むことも塹壕を掘ることもしなかった。
1842年のカブール脱出以降、英国陸軍が経験した最悪の敗北だった」

「『ロークス浅瀬の防衛戦』は英国軍の英雄的戦いの同意語となる。
ロークス浅瀬の英雄十一人にヴィクトリア十字勲章が授けられ、
この戦闘は英国の名誉を回復し、ナタールを侵攻から守ったとして称賛された。
しかしこれはまだ決定的な勝利とはいえなかった。

 ディズレーリ政権は国民の士気を回復させるために
ウルズリーを呼び戻した。
しかしチェムスフォードは自力で戦争に勝って、
軍人としての名誉を挽回する決心をしていた。

これこそ英軍勝利にふさわしい道具立てが揃った戦いだった。
ときは重大、ところは広々としていて、戦闘様式は古典的、かつ大仰だった」
(ヘブンズ・コマンド―大英帝国の興隆(下) ジャン・モリス)

Morris_Heaven's Command02.jpg

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