ここで恒例?(笑)のカスル・アル・ハイルの参考文献の紹介を
メモがわりですが

世界の博物館 18 シリア国立博物館
増田 精一 (編), 杉村 棟 (編) : 講談社 1979
(砂漠の宮殿 杉村 棟)
杉村 棟氏は名誉教授(国立民族学博物館:総合研究大学院大学)
最初にルサーファとカスル・アル・ハイルの記述を見つけた本。
シリアの博物館の解説、創設事情とか面白い。
シリア各地の遺跡の有名な遺跡の話、所蔵品から見るシリアの歴史は大変面白い。
日本隊の発掘調査話も。

パルミラの遺跡
アドナン・ブンニ /ハレド・アル・アサド/小玉 新次郎・訳
東京新聞出版局 1988
TADMUR athariyya, tarikhiyya, wa siyahiyya
Adnan bounni, Khaled Al-Asad 1979
1995年のシリアで見つけた本
パルミラはあまり興味がなかったけど、
まさか、周辺の遺跡としてカスル・アル・ハイルのことが載っているとは!
簡単だけど、的確な記述。
その他の周辺の遺跡の記述もあり。
それもそのはず、著者のアドナン・ブンニ氏 は長年パルミラの発掘に従事して、シリア考古局の発掘部長
ハレド・アル・アサド氏はパルミラ博物館館長
本書は、著者の意向を受けてフランス語版を訳出し、日本語版として一部書き改めている

Châteaux d'Orient: Liban, Syrie
Jean Mesqui, Mohammad Al Roumi
Hazan (2001)
東宮の見開きの空撮の写真、西宮の空撮の写真も1ページ。
Mohammad Al Roumi氏は、30年以上にわたり、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、そしてアメリカが主催する最も重要な考古学的使命に参加
Jean Mesqui氏はフランス考古学協会の会長

Images of Syria
Mohamad Al-Roumi
Avicenne Librairie Internationale,Damascus 1997
Châteaux d'Orientの写真家の本。
2000年にダマスカスで。
Châteaux d'Orient の空撮の写真と
珍しい緑の草萌える中の東宮の写真が!

The Monuments of Syria
Ross Burns 1994
毎度登場、お馴染み、たぶんいちばん詳しいシリア全土の遺跡ガイド
西宮が1ページ、東宮が2ページ。
1995年ダマスカスで入手。
Ross Burns氏は、歴史家であり、考古学者。シリアとレバノンのオーストラリア大使であり、現在はユネスコのオーストラリア常任代理人であり、パリのオーストラリア大使館の大臣。
シリアの2つの主要都市ダマスカスとアレッポの歴史(Routledge、2005、2016)の著者
なんと、シリアのモニュメントへの損害をカタログ化したウェブサイトも開設しておりました。
https://monumentsofsyria.com/
Ebla to Damascus: Art and Archaeology of Ancient Syria :
An Exhibition from the Directorate-General of Antiquities and Museums, Syrian Arab Republic
Harvey Weiss (編集)
Publisher: Smithsonian Inst Traveling Service; 1985
西宮の解説はMichael Meinecke 3ページ半
-1979年、彼はドイツ考古学研究所のダマスカス支部を設立、ベルリンのスラム美術博物館の理事
東宮の解説は現地を発掘調査したOleg Grabar 6ページ
カスル・アル・ハイルの出土品も載っていた。
ほとんどモノクロだけど。
中近東文化センターで見つけ、後に入手
スミソニアン協会巡回展覧会カタログ 542ページ
Harvey Weiss氏は1978年以来、シリア北東部でイェール大学テル・レイラン・プロジェクトの発掘と調査を指揮してきた。
(
wiki)

海のシルクロード 古代シリア文明展
西武美術館 他7箇所 NHK/[編] NHK 1988-90
カスル・アル・ハイルの出土品の写真あり。こちらはほとんどカラー。
ただカスル・アル・ハイルの説明は全くなし。
中味を比べると、上記のスミソニアン協会巡回展覧会のカタログとほぼ同じ。
写真は全部カラー。でもこちらの方が薄い。230ページ、あちらの半分
どうもスミソニアンの後、日本に来たらしい。

DuMont Kunst-Reisefuehrer Syrien
Frank Rainer Scheck
Johannes Odenthal
Dumont 2001
ドイツ語のガイドブック。なんとここにダムの写真が!

City in the Desert: Qasr Al-Hayr East
Oleg Grabar, Renata Holod, James Knustad, William Trousdale, Ulkü Bates
Center for Middle Eastern Studies of Harvard University, 1978
東宮の発掘調査記録
中近東文化センターで見つけて、後に入手
1冊まるまる写真と図版。

QASR EL-HEIR EL GHARBI
Daniel Schlumberger
(bibliotheque archeologique et historique, tome 120)
paris : librairie orientaliste paul geuthner, 1986
西宮の発掘調査報告
図版・写真が一杯 84点!
空撮の写真もダムの写真もあり。
中近東文化センター所蔵

K.A.C. Creswell et coll.,
Early Muslim Architecture , Umayyads, A.D. 622-750 Vol. 1, part 1/part 2
1969(1932) Oxford
西宮-13ページ・写真6ページ/東宮-25ページ・写真7ページ!
貴重な図版、他のウマイヤ朝の宮殿も詳しい!
中近東文化センター所蔵
必ず参考文献に出てくる、一級資料
一度は確認したい。

Barrages antiques de Syrie
Yves Calvet Bernard Geyer
MOM 1992
確か、西宮のダムで調べていたら引っかかった。
庭園の復元図あり!

Rome's Desert Frontier from the Air
D. L. Kennedy, Derrick Riley
Univ of Texas Pr (1990
空撮のダムの写真あり。
The Monuments of Syriaの参考文献から。
シリア・ヨルダンの遺跡の空撮が一杯!
ローマの東部フロンティアの砂漠地帯にある100を超える考古学的遺跡が、
地図、計画、航空写真とともに添付されている。
ディオクレティアヌス街道の地図はこちらから。