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2020-12-08

アジアにおける病気と医療の歴史学

興味深い話、メモメモ…。

suisei_sensei
@shoemaker_levy
·4月19日
<感染症の歴史は人間と自然の相互作用の歴史であり、新興感染症の多くは「開発原病」の性格を持つ。
人間が自然に働きかけた結果、病原体と接触してしまう。
19世紀インドのコレラ(植民地化・インドの農産物輸出国化と鉄道網の発達による人の移動)や
マラリア(灌漑用水路の建設による蚊の繁殖)もそう。>
https://twitter.com/shoemaker_levy/status/1251686410848833537
|
<しかも、そうやってある意味帝国主義によって引き起こされた疫病への対策として、
植民地本国が「帝国医療」の「恩恵」をもたらして見せるという、
「マッチポンプ」の構造を指摘したのが見市雅俊先生たちのお仕事でしたね。>
http://www.utp.or.jp/book/b299340.html

miichi2001ekibyo.jpg

疾病・開発・帝国医療
-アジアにおける病気と医療の歴史学
見市 雅俊 編,斎藤 修 編,脇村 孝平 編

2001年08月27日
東京大学出版会(2001/08発売)

<帝国主義の道具としての医療・公衆衛生や
「開発」にともなう環境変化がもたらす疾病とその流行をいかなる文脈でとらえるか.
疾病の流行や新たな医療・公衆衛生の導入が
近代アジアにおける「社会」「文化」にいかに受容・対応され,どのような変化を強いたのかを
歴史学の立場から検証し,近代アジアをとりまく重要な課題に新たな角度から迫る,画期的論集.>

<国際的にもパイオニアの位置をしめる画期的な論文集.
アフリカ,アメリカ両大陸については,これまで欧米の歴史学者を中心に活発に研究がなされてきましたが,
本書はいまだ未開拓の領域である「アジア」に焦点をあて,歴史人口学の知見を盛り込みながら分析を進めます.
インド,中国,台湾,そして沖縄と縦横に駆け巡る本書の執筆陣の活躍をご堪能ください(TK).>

見市 雅俊
『コレラの世界史(晶文社、1994年)
(どの時代にも、その時代を象徴する伝染病がある。中世においてはペスト、大航海時代においては梅毒、そして進歩と帝国主義の時代と言われる19世紀のそれはコレラであった。インドの風土病だったコレラの襲来は、新しい都市づくりを模索するヨーロッパの大都市、とりわけ、大英帝国の首都ロンドンに何をもたらしたか? 人間中心の歴史観を排し、細菌の側から歴史をみつめなおした画期的な名著、待望の復刊。(新装版2020))
miichi1994cholera.jpg

『ロンドン=炎が生んだ世界都市――大火・ペスト・反カソリック』(講談社[講談社選書メチエ]、1999年)
https://www2.chuo-u.ac.jp/seiyoshi/miichi.htm
https://www2.chuo-u.ac.jp/seiyoshi/miichi2.htm

身体の植民地化――19世紀インドの国家医療と流行病
デイヴィッド・アーノルド
(著), 見市 雅俊 (翻訳)
みすず書房 (2019

19世紀から20世紀初頭にかけて、つぎつぎに襲来する天然痘、コレラ、ペスト。大英帝国の支配下、インドで展開する医療政策の分析をとおして、植民地権力と在地社会との関係性を明らかにする。


飢饉・疫病・植民地統治―開発の中の英領インド―
脇村 孝平
| 2002/2/25
名古屋大学出版会

英領期における飢饉と疫病被害の深刻な様相は、なにゆえに生じたのか? 灌漑用水路や鉄道の発達、都市化などの開発がもたらした疾病環境の悪化を、社会経済的変動に即して描き出すとともに、植民地政府の対応をも詳細に叙述、英領期インド社会への新たな視野を開いた力作。
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