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『頼朝と義時』

こちらも最新研究の解説ということで読みました~!
個々の事件、問題点の解説が詳しく、なるほど~
東国の軍事政権 の確立の意味、
義経の鵯越の真相、義経の勝因、頼朝と義経の確執の件、
頼朝と後白河の交渉、頼朝が得た権限、征夷大将軍の意味と価値、
奥州藤原氏の存在感の驚異、奥州合戦の目的と意味
頼朝の到達点と限界、義時の存在価値…なかなか面白いです

「自らが抱える全国的な御家人集団を国家的な軍事警察機能の担い手として朝廷に公認させた。これが鎌倉幕府。
絶対的な権力を握った晩年の頼朝だが、振る舞いは抑制的だった。朝廷に過剰に譲歩しているかのよう。
彼にとって朝廷の後ろ楯は不要だが、後継者・若い頼家には朝廷の権威が必要。それが頼朝の限界。
朝廷と幕府の力関係を転換させるには義時が必要だった。

実朝死後の幕府は後鳥羽上皇に従順ではなかった。
義時は非協力的で、御家人たちの権利を擁護する態度を示した。

承久の乱での幕府軍の圧勝によって、公武関係は劇的に転換した。
高い身分の摂家将軍(後には親王将軍)を擁立することで、朝廷に譲歩する必要はなくなった。
北条氏による執権色の世襲は承久の乱の勝利などの実績によって正当化された。

義時とその後継者たちが隔絶した高い身分を求めなかったのは、御家人の利益団体という幕府の性格を維持・アピール。
傲慢になって失脚した時政の失敗に学び、義時は自己抑制に努めた。泰時はその姿勢をより徹底した。
時代を経るごとに北条氏の専制は強まったが、このタテマエを残すことで御家人たちの不満はある程度抑止された。
その路線が鎌倉幕府を一世紀にわたって存続させた」

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呉座 勇一
『頼朝と義時
武家政権の誕生』
講談社現代新書 2021
(最新研究の内容とのこと)

『日本史を変えた「鎌倉殿」と「執権」という、2人の政治家――。
源平合戦から承久の乱まで、武士中心の社会は、いかにして生まれたか?
朝廷と幕府の関係が劇的に転換する日本史上の画期を描き出す!』
『貴族的であるがゆえに頼朝には限界もあった。
朝廷に仕える「王家の侍大将」という自己認識が強く、朝廷と大きな軋轢を起こしてまで武士たちの権利を擁護するという意識は希薄だった。
結果、鎌倉幕府成立後も、公家が武家に優越する体制は続いた。この体制を覆したのが承久の乱であり、その勝者が義時である。
東国武士として生まれ、かつ義兄頼朝の政治(と権謀術数)を学んだ義時という人物が、頼朝の後継者として必要だった。
武士一般の利益を代弁する組織としての鎌倉幕府が成立するには、頼朝と義時という二人の政治家が不可欠だった。
どちらか一人だけでは不十分なのだ。本書が武家政治の創始者として、頼朝と義時の二人を取り上げる所以である。』
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000358414

『本書では基本的に他説も引き合いに出した上で、著者の見解を併記している
有名な例を挙げると、承久の乱の追討対象に関して、本郷氏は従来定説通り「倒幕」であり、坂井氏は「義時個人」、呉座氏は「結果的には倒幕」という解説をしている。
一方で、実朝暗殺に関しては、本郷氏は「北条氏黒幕説」、坂井氏は「公暁単独犯」、著者呉座氏は「北条氏黒幕は考えにくい」というもの』
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R801IL9IFZR0V/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4065261058

『武家政権とは別の言葉でいえば軍事政権です。建武の新政という短い期間を例外として、日本ではこれが数百年も継続しましたが、こんなことは世界にもほとんど類例がありません。それはなぜだったのか。
少なくとも、誰かがそうしようと思ってそうなった(陰謀論)のではなく、そうならざるを得ない事情があったからそうなったと考えるべきでしょう。』草野真一 https://news.kodansha.co.jp/9106
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