2023-09-19
ワイルド・ギース
原作本
ワイルド・ギース : 戦争屋たち
ダニエル・カーニー/著 村社 伸(むらこそしん)/訳 サンケイ出版 1978
Daniel Carney、The Wild Geese 1978

「傭兵部隊に参加した男たちのロマンを描いた冒険小説。部隊であるアフリカは中近東、北朝鮮などと並んで世界的紛争の危険をはらんだ、いわば火薬庫的な存在と見られている。
アフリカは19世紀になってやっと、英米の産業資本家の旺盛な活動により世界史の舞台にその全貌をあらわした。それも収奪されるべき植民地として。やがて2つの世界大戦をへて続々と独立国が誕生。しかしその後も豊富な地下資源をめぐって強国の介入が絶えず、部族を基盤とする国家は容易に安定しない。本書の主要舞台のコンゴはその典型。
1960年にベルギーから独立したコンゴ民主共和国では部族対立から始まって61年にはルムンバ首相が処刑され、その後カタンガ州政府が分離独立をめざして立ち上がり、武力衝突がおきた。64年にはベルギー、アメリカ軍がスタンレービルに降下兵を派遣して介入したものの、報復として白人住民の大量虐殺の悲劇を招いた。
本書の登場人物たちはそこの銅山の権益を守るべく決意した英国シンジケートに雇われた、いわば資本家の手先とでもいった役割だが、彼らはそれぞれ個人としてかけがえのない人生をになっており、いっそう深い悲愴感を醸している。一種ユニークな戦争冒険小説。
作者はローデシア在住(現ジンバブエ)。アフリカでの黒人と白人の対立、政治にまで介入する国際金融資本家たち、そしてかくちの紛争で活躍する傭兵の姿を目の当たりにして、この本の執筆を思い立ったという」
(訳者あとがき・カバー見返しより)
「5つ星のうち 5.0 映画も名作なのだが 2011/1/18
By アナベル・加トー少佐
こちらはそれに勝るのである、残念なことに知名度はゼロらしい。
翻訳もいいしストーリーは素晴らしい、あの「鷲は舞い降りた」ですらこれの前では霞む。
自分としては映画の前半1時間を削ってでも忠実に映画化して欲しかった。
本作ではレイファーの死ばかりがクローズアップされるがフォークナーと特務曹長、そして彼らの兵士達の最期を知って欲しい。」
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R16SQFXG1ZCPC6/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B000J8OD5Q
ローデシア(現ジンバブエ)の作家ダニエル・カーニー (1944–1987)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Wild_Geese_(Carney_novel)
ダニエル・カーニーは1944年に英国外交官の息子としてベイルートで生まれた。
「 1963年、彼は南ローデシア(まもなくローデシアに改名される)に定住し、英国南アフリカ警察(BSAP)に入隊し、そこで3年半勤務した。1968 年に、ローデシア州ソールズベリーに不動産業者フォックス アンド カーニーを共同設立」
https://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Carney

ザ・ワイルド・ギース : 最強の傭兵部隊
マイク・ホアー/著 河合 洋一郎/訳 並木書房 1992
Congo Warriors, London: Hale (1991)
Thomas Michael "Mad Mike" Hoare
<アフリカの共産化を阻止した伝説のイギリス傭兵隊長、マイク・ホアー。彼が初めて明かす特殊作戦とは。その人格と高い見識、そして厳格な規律により、寄せ集め世帯の荒くれ者たちを統率したホアーの、自らの手による著書。>
<シンバの反乱(コンゴ動乱)で戦い、 1981年のセイシェルのクーデター未遂の実行に関与したアイルランドの軍人および傭兵>
https://en.wikipedia.org/wiki/Mad_Mike_Hoare
ワイルド・ギース : 戦争屋たち
ダニエル・カーニー/著 村社 伸(むらこそしん)/訳 サンケイ出版 1978
Daniel Carney、The Wild Geese 1978

「傭兵部隊に参加した男たちのロマンを描いた冒険小説。部隊であるアフリカは中近東、北朝鮮などと並んで世界的紛争の危険をはらんだ、いわば火薬庫的な存在と見られている。
アフリカは19世紀になってやっと、英米の産業資本家の旺盛な活動により世界史の舞台にその全貌をあらわした。それも収奪されるべき植民地として。やがて2つの世界大戦をへて続々と独立国が誕生。しかしその後も豊富な地下資源をめぐって強国の介入が絶えず、部族を基盤とする国家は容易に安定しない。本書の主要舞台のコンゴはその典型。
1960年にベルギーから独立したコンゴ民主共和国では部族対立から始まって61年にはルムンバ首相が処刑され、その後カタンガ州政府が分離独立をめざして立ち上がり、武力衝突がおきた。64年にはベルギー、アメリカ軍がスタンレービルに降下兵を派遣して介入したものの、報復として白人住民の大量虐殺の悲劇を招いた。
本書の登場人物たちはそこの銅山の権益を守るべく決意した英国シンジケートに雇われた、いわば資本家の手先とでもいった役割だが、彼らはそれぞれ個人としてかけがえのない人生をになっており、いっそう深い悲愴感を醸している。一種ユニークな戦争冒険小説。
作者はローデシア在住(現ジンバブエ)。アフリカでの黒人と白人の対立、政治にまで介入する国際金融資本家たち、そしてかくちの紛争で活躍する傭兵の姿を目の当たりにして、この本の執筆を思い立ったという」
(訳者あとがき・カバー見返しより)
「5つ星のうち 5.0 映画も名作なのだが 2011/1/18
By アナベル・加トー少佐
こちらはそれに勝るのである、残念なことに知名度はゼロらしい。
翻訳もいいしストーリーは素晴らしい、あの「鷲は舞い降りた」ですらこれの前では霞む。
自分としては映画の前半1時間を削ってでも忠実に映画化して欲しかった。
本作ではレイファーの死ばかりがクローズアップされるがフォークナーと特務曹長、そして彼らの兵士達の最期を知って欲しい。」
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R16SQFXG1ZCPC6/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B000J8OD5Q
ローデシア(現ジンバブエ)の作家ダニエル・カーニー (1944–1987)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Wild_Geese_(Carney_novel)
ダニエル・カーニーは1944年に英国外交官の息子としてベイルートで生まれた。
「 1963年、彼は南ローデシア(まもなくローデシアに改名される)に定住し、英国南アフリカ警察(BSAP)に入隊し、そこで3年半勤務した。1968 年に、ローデシア州ソールズベリーに不動産業者フォックス アンド カーニーを共同設立」
https://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Carney

ザ・ワイルド・ギース : 最強の傭兵部隊
マイク・ホアー/著 河合 洋一郎/訳 並木書房 1992
Congo Warriors, London: Hale (1991)
Thomas Michael "Mad Mike" Hoare
<アフリカの共産化を阻止した伝説のイギリス傭兵隊長、マイク・ホアー。彼が初めて明かす特殊作戦とは。その人格と高い見識、そして厳格な規律により、寄せ集め世帯の荒くれ者たちを統率したホアーの、自らの手による著書。>
<シンバの反乱(コンゴ動乱)で戦い、 1981年のセイシェルのクーデター未遂の実行に関与したアイルランドの軍人および傭兵>
https://en.wikipedia.org/wiki/Mad_Mike_Hoare
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