2012-09-20
ハルツームのゴードン
映画『 サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』の背景2
<アフリカ北東部のスーダンでは、
イギリスの帝国主義を加速させるエポック・メイキングな事件がおきている。
1885年、首都ハルツームでイギリスの国民的英雄であったゴードン将軍
Charles George Gordon ( 1833-1885 )が、
援軍が到着する2日前に、
過激なイスラム原理主義のマフディー軍に殺されたのだ。
1896 年にイギリスは2万5千の軍隊と共にキッチナー将軍
Horatio Herbert Kitchener ( 1850-1916 )をスーダンに派遣し、
2年かかってハルツームを陥落する。
アフリカ横断政策をとるフランスとファショダで対峙するも、
外交交渉でイギリスの縦断政策は勝利し、
1899 年スーダンはイギリスの支配下におかれた。
原作者A・E・W・メイソンが、
映画『 サハラに舞う羽根 』の原作
「四枚の羽根 The Four Feathers 」を出版したのは
1902年である。
このイギリスの愛国的小説から、
当時のイギリス国民感情が読み取れるような気がする。
ハリーが着せられた不名誉は、
ゴードン将軍を失った当時のイギリス国民には
自らの不名誉のように感じたと思う。
ゴードン将軍の代わりに、
もしくは、彼の仇を撃つように、
スーダンで活躍をするハリーに、
イギリス人は胸のすくような思いをしたにちがいない。
そして現実でも、スーダンを手にいれ、
大英帝国は帝国主義を拡大していく>
徳永の戦争映画日記
http://d.hatena.ne.jp/george_smith_patton/20110321/1300666365
http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/THE_FOUR_FEATHERS.htm
マフディの戦争 『第1次大戦と20世紀』
http://ww1.m78.com/topix-2/mahdi1.html
http://ww1.m78.com/topix-2/mahdi2.html
W・S・ブラント
『ハルツームのゴードン 同時代人の証言』
Gordon at Khartoum
Blunt, Wilfrid Scawen,
栗田禎子訳、シリーズ冒険の世界史:
リブロポート、1983年

この本は
「アラブから見た十字軍」「アラブから見たアラビアのロレンス」と
同じシリーズだったので、存在は知っていたのですが。
イマイチ、ピンとこなくて、スルーしていました。
著者は、エジプト遠征のオラービー(ウラービー)革命を支援し、
イギリス政府の政策に反対したイギリス人外交官だったんですね。
著名なアラビストでもあったそうです。
チャールズ・ゴードン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3
日々の妄言荘
http://bazandgap.blog77.fc2.com/blog-entry-951.html
Wilfrid Scawen Blunt
http://en.wikipedia.org/wiki/Wilfrid_Scawen_Blunt
映画もあるんですね。
『カーツーム/チャールズ・ゴードン』(1966/英)
Khartoum

マーディ(ローレンス・オリビエ)
ゴードン将軍(チャールトン・ヘストン)
う~ん、すごいキャスティング !
ちょっと待って?
カーツームって何?
もしかして、ハルツームのことですか?
<ゴードンを見捨てた言訳映画>なのだそうです。
徳永の戦争映画日記http://d.hatena.ne.jp/george_smith_patton/20110220/1298177548
<アフリカ北東部のスーダンでは、
イギリスの帝国主義を加速させるエポック・メイキングな事件がおきている。
1885年、首都ハルツームでイギリスの国民的英雄であったゴードン将軍
Charles George Gordon ( 1833-1885 )が、
援軍が到着する2日前に、
過激なイスラム原理主義のマフディー軍に殺されたのだ。
1896 年にイギリスは2万5千の軍隊と共にキッチナー将軍
Horatio Herbert Kitchener ( 1850-1916 )をスーダンに派遣し、
2年かかってハルツームを陥落する。
アフリカ横断政策をとるフランスとファショダで対峙するも、
外交交渉でイギリスの縦断政策は勝利し、
1899 年スーダンはイギリスの支配下におかれた。
原作者A・E・W・メイソンが、
映画『 サハラに舞う羽根 』の原作
「四枚の羽根 The Four Feathers 」を出版したのは
1902年である。
このイギリスの愛国的小説から、
当時のイギリス国民感情が読み取れるような気がする。
ハリーが着せられた不名誉は、
ゴードン将軍を失った当時のイギリス国民には
自らの不名誉のように感じたと思う。
ゴードン将軍の代わりに、
もしくは、彼の仇を撃つように、
スーダンで活躍をするハリーに、
イギリス人は胸のすくような思いをしたにちがいない。
そして現実でも、スーダンを手にいれ、
大英帝国は帝国主義を拡大していく>
徳永の戦争映画日記
http://d.hatena.ne.jp/george_smith_patton/20110321/1300666365
http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/THE_FOUR_FEATHERS.htm
マフディの戦争 『第1次大戦と20世紀』
http://ww1.m78.com/topix-2/mahdi1.html
http://ww1.m78.com/topix-2/mahdi2.html
W・S・ブラント
『ハルツームのゴードン 同時代人の証言』
Gordon at Khartoum
Blunt, Wilfrid Scawen,
栗田禎子訳、シリーズ冒険の世界史:
リブロポート、1983年

この本は
「アラブから見た十字軍」「アラブから見たアラビアのロレンス」と
同じシリーズだったので、存在は知っていたのですが。
イマイチ、ピンとこなくて、スルーしていました。
著者は、エジプト遠征のオラービー(ウラービー)革命を支援し、
イギリス政府の政策に反対したイギリス人外交官だったんですね。
著名なアラビストでもあったそうです。
チャールズ・ゴードン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3
日々の妄言荘
http://bazandgap.blog77.fc2.com/blog-entry-951.html
Wilfrid Scawen Blunt
http://en.wikipedia.org/wiki/Wilfrid_Scawen_Blunt
映画もあるんですね。
『カーツーム/チャールズ・ゴードン』(1966/英)
Khartoum

マーディ(ローレンス・オリビエ)
ゴードン将軍(チャールトン・ヘストン)
う~ん、すごいキャスティング !
ちょっと待って?
カーツームって何?
もしかして、ハルツームのことですか?
<ゴードンを見捨てた言訳映画>なのだそうです。
徳永の戦争映画日記http://d.hatena.ne.jp/george_smith_patton/20110220/1298177548
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