2013-03-03
キング・ソロモン(1950)
ズールー族がモデルになっているというので、
観てみてました。
これも、アフリカロケというので。
ストーリー展開はかなりむちゃくちゃでしたし、
風景が、ちょっと違う?という部分もありましたが、
それなりに面白かったです。

<キング・ソロモン ★★☆
(King Solomon's Mines)
1950 US
監督:コンプトン・ベネット、アンドリュー・マートン
出演:スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、リチャード・カールソン
1950年代と言えば:カラー映画がいよいよ本格化しつつあった時代であり、何はともあれ:総天然色カラー映画が持つ
独自の新しいエンターテインメント性を最大限に引き出すことを狙った映画が少なからず製作されるようになった。
では総天然色カラー画像により得られる効果を最大限に活かせるジャンルとは一体どのようなジャンルを指すのだろうか。
その回答の1つがこの「キング・ソロモン」という映画である。
「キング・ソロモン」は、全編がアフリカで撮影された映画であり、アフリカが持つ大自然を余すところなく捉えよう
という意図が透けて見えるような作品である。
この映画を皮切りに「アフリカの女王」(1951)、
「キリマンジャロの雪」(1952)、
「モガンボ」(1953)等の
アフリカが舞台となる映画が続々と製作されるようになったのは、色彩豊かなエキゾチックなバックグラウンドを利用して
カラー映画の最大の利点を引き出そうとしたが為であろう。
いわば登場人物を中心としたフォアグラウンドのみではなく、
バックグラウンドもますます大きな重要性を帯びるようになったと言えるだろう。
因みに1950年代の映画の中には、エキゾチックな異国の地が舞台でなくとも
色彩のゴージャスさが強調される作品が少なからず見受けられ、
たとえばカラー映画の申し子とも言うべきビンセント・ミネリの作品などがその典型例である。>
http://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_brief/jap_brief_solomon.htm
入間洋のホームページ
(1950-70年代の米英映画と女優に再フォーカスするページ)
< ハリウッド産の安直な秘境探検ものほど気楽に観られるものはないが、この作品のようにちゃんとお金をかけて、
少なくとも第二班はきちんと現地ロケに行き、ブロンド美人がヒロインになれば、もう御の字。
実際、本作のアフリカ・ロケの効果は絶大で、お約束の猛獣や現地人の襲来もツヤが違ってくる。
お話は例のごとくで、アフリカ一番と評判を取るガイドのグレンジャーが、一年前に失踪した夫を探す人妻カーの依頼で、
人跡未踏の奥地、カルアナ地方探索の案内を引き受け、パーティを見舞う数々の危機から彼らを助け、
夫が見つけようとしていた財宝も発見。
もちろん夫は既に死んでおり、この雇われ人は美しい未亡人までモノにする。
グレンジャーにはもう少し男臭い魅力が欲しいところだし、財宝発見のプロセスに波乱がなさすぎるが、
アクションはふんだんで、この種の作品としてはまずベストといってよい出来。>
<一番の見所は、ロケを行ったアフリカの風景と動物だ。
面白い。アラン・クォーターメイン(スチュアート・グレンジャー)のトレジャー・ハンターぶりがどうだとか、
デボラ・カーの美しさとかはこの際どうでもいい。
とにかくアフリカの風景と圧倒的な野生、そして現地の部族の存在感が美しく、それらが主役であることは間違いない。
オール・アフリカ・ロケは当時かなり難航したようで、デボラ・カーが撮影中倒れたり、ロケ隊が疲労困憊して、
映画会社に帰国願いを出すなど想像を絶するものだったらしい。
しかしそのかいあって、野生動物の群れの暴走シーンや、王権継承をめぐる決闘前の舞踊のシーンなどは
ドキュメンタリーもかくやと思わせる臨場感に溢れている。
隊列を組みながら歩くときの現地人たちが何事か会話を交わしている声や、鳥の鳴き声などのノイズがいい。
50年にこうしたレベルの作品が作られていたというのは(原作はこの際無視して)それだけで価値がある。
「近現代化」とは無縁な大地がまだ夢想できた時代の作品だともいえる。
また、スタジオや都市から脱出して、背景で勝負したという意味でも画期的だと思う。
繰り返すが、この作品はストーリーよりもその背景、遠景で観るべき作品だという意味で傑作だ。>
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6080
<広大なアフリカロケ(ケニア、ウガンダ、コンゴなど)の他に、
あのソロモン王の財宝があった鍾乳洞はニューメキシコ州カールスバッド。
荒野(砂漠)のシーンはカリフォルニア州ディス・バレーでの撮影でした。>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000A6K860/moviedatabox-22/ref=nosim/
<追記>
撮影はアフリカの次の場所で行われました:ウガンダのマーチソン滝。アストリダ、「巨大なワトゥシスの国」。ベルギー領コンゴの火山地帯とスタンレービル。タンガニーカ; そしてケニアのルムルティとマチャコス。
さらに、洞窟のシーンはカールズバッド洞窟国立公園のスローターキャニオン洞窟で撮影され、その他のシーンは近くのリンカーン国有森林のシッティング・ブル滝で撮影され、どちらも米国南西部のニューメキシコ州にある。
1950年2月、アフリカでの5か月にわたるロケ撮影
https://en.wikipedia.org/wiki/King_Solomon%27s_Mines_(1950_film)
観てみてました。
これも、アフリカロケというので。
ストーリー展開はかなりむちゃくちゃでしたし、
風景が、ちょっと違う?という部分もありましたが、
それなりに面白かったです。

<キング・ソロモン ★★☆
(King Solomon's Mines)
1950 US
監督:コンプトン・ベネット、アンドリュー・マートン
出演:スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、リチャード・カールソン
1950年代と言えば:カラー映画がいよいよ本格化しつつあった時代であり、何はともあれ:総天然色カラー映画が持つ
独自の新しいエンターテインメント性を最大限に引き出すことを狙った映画が少なからず製作されるようになった。
では総天然色カラー画像により得られる効果を最大限に活かせるジャンルとは一体どのようなジャンルを指すのだろうか。
その回答の1つがこの「キング・ソロモン」という映画である。
「キング・ソロモン」は、全編がアフリカで撮影された映画であり、アフリカが持つ大自然を余すところなく捉えよう
という意図が透けて見えるような作品である。
この映画を皮切りに「アフリカの女王」(1951)、
「キリマンジャロの雪」(1952)、
「モガンボ」(1953)等の
アフリカが舞台となる映画が続々と製作されるようになったのは、色彩豊かなエキゾチックなバックグラウンドを利用して
カラー映画の最大の利点を引き出そうとしたが為であろう。
いわば登場人物を中心としたフォアグラウンドのみではなく、
バックグラウンドもますます大きな重要性を帯びるようになったと言えるだろう。
因みに1950年代の映画の中には、エキゾチックな異国の地が舞台でなくとも
色彩のゴージャスさが強調される作品が少なからず見受けられ、
たとえばカラー映画の申し子とも言うべきビンセント・ミネリの作品などがその典型例である。>
http://www.asahi-net.or.jp/~hj7h-tkhs/jap_brief/jap_brief_solomon.htm
入間洋のホームページ
(1950-70年代の米英映画と女優に再フォーカスするページ)
< ハリウッド産の安直な秘境探検ものほど気楽に観られるものはないが、この作品のようにちゃんとお金をかけて、
少なくとも第二班はきちんと現地ロケに行き、ブロンド美人がヒロインになれば、もう御の字。
実際、本作のアフリカ・ロケの効果は絶大で、お約束の猛獣や現地人の襲来もツヤが違ってくる。
お話は例のごとくで、アフリカ一番と評判を取るガイドのグレンジャーが、一年前に失踪した夫を探す人妻カーの依頼で、
人跡未踏の奥地、カルアナ地方探索の案内を引き受け、パーティを見舞う数々の危機から彼らを助け、
夫が見つけようとしていた財宝も発見。
もちろん夫は既に死んでおり、この雇われ人は美しい未亡人までモノにする。
グレンジャーにはもう少し男臭い魅力が欲しいところだし、財宝発見のプロセスに波乱がなさすぎるが、
アクションはふんだんで、この種の作品としてはまずベストといってよい出来。>
<一番の見所は、ロケを行ったアフリカの風景と動物だ。
面白い。アラン・クォーターメイン(スチュアート・グレンジャー)のトレジャー・ハンターぶりがどうだとか、
デボラ・カーの美しさとかはこの際どうでもいい。
とにかくアフリカの風景と圧倒的な野生、そして現地の部族の存在感が美しく、それらが主役であることは間違いない。
オール・アフリカ・ロケは当時かなり難航したようで、デボラ・カーが撮影中倒れたり、ロケ隊が疲労困憊して、
映画会社に帰国願いを出すなど想像を絶するものだったらしい。
しかしそのかいあって、野生動物の群れの暴走シーンや、王権継承をめぐる決闘前の舞踊のシーンなどは
ドキュメンタリーもかくやと思わせる臨場感に溢れている。
隊列を組みながら歩くときの現地人たちが何事か会話を交わしている声や、鳥の鳴き声などのノイズがいい。
50年にこうしたレベルの作品が作られていたというのは(原作はこの際無視して)それだけで価値がある。
「近現代化」とは無縁な大地がまだ夢想できた時代の作品だともいえる。
また、スタジオや都市から脱出して、背景で勝負したという意味でも画期的だと思う。
繰り返すが、この作品はストーリーよりもその背景、遠景で観るべき作品だという意味で傑作だ。>
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6080
<広大なアフリカロケ(ケニア、ウガンダ、コンゴなど)の他に、
あのソロモン王の財宝があった鍾乳洞はニューメキシコ州カールスバッド。
荒野(砂漠)のシーンはカリフォルニア州ディス・バレーでの撮影でした。>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000A6K860/moviedatabox-22/ref=nosim/
<追記>
撮影はアフリカの次の場所で行われました:ウガンダのマーチソン滝。アストリダ、「巨大なワトゥシスの国」。ベルギー領コンゴの火山地帯とスタンレービル。タンガニーカ; そしてケニアのルムルティとマチャコス。
さらに、洞窟のシーンはカールズバッド洞窟国立公園のスローターキャニオン洞窟で撮影され、その他のシーンは近くのリンカーン国有森林のシッティング・ブル滝で撮影され、どちらも米国南西部のニューメキシコ州にある。
1950年2月、アフリカでの5か月にわたるロケ撮影
https://en.wikipedia.org/wiki/King_Solomon%27s_Mines_(1950_film)
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