2014-04-16
気になる本~ カザフ
露清帝国とカザフ=ハン国
野田 仁 東京大学出版会 (2011)

< ロシアと清朝という大帝国のはざまに位置したカザフ=ハン国が
中央ユーラシアのなかでくりひろげたせめぎ合いと、
もたらされた秩序を描く国際関係史。
多言語史料を総合的に分析しながら、
辺境統治における二つの帝国の領域意識をさぐり、中央ユーラシア史の見直しをはかる。>
https://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-026139-5.html
<18〜19世紀におけるカザフ=ハン国の状況を
帝政ロシアと清朝との関係の中でどうであったのかを読み解く一冊。
前に見た映画「レッド・ウォリアー」の地域と時代を扱ったものです。>
<かなり興味深い話が多かったです。
カザフ=ハン国が大中小の3つの部族「ジュズ」に分かれた状況や、
清朝とロマノフ朝の政策の意図や、カザフ側と帝国との関係性の認識の齟齬のこと、
交易品のこと、ロシアがペルシアへの進出を指向しつづけていたこと、
清朝側の国境線の認識のこと、シベリア総督になったスペランスキーと啓蒙主義の影響について、
露土戦争と馬の輸出について、北京にいた正教の伝道団が外交使節的な役割を持っていたこと、などなど。
ロシア関連じゃないとこも面白く読めました。>
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1393.html
小説 遊牧民
イリヤス エセンベルリン , Ilyas Yesenberlin , 加藤 九祚 (翻訳)
東海大学出版会 (2012)

<キプチャク大草原に繰り広げられるカザフ建国の一大叙事詩。>
<カザフ現代文学の最高峰とされる『遊牧民』より、第一部「呪力の剣」を全訳する。
金帳ハン国の崩壊により、混乱を極めるキプチャク大草原の中から、
遊牧国家カザフが建国されるまでの一大叙事詩。>
http://www.press.tokai.ac.jp/bookdetail.jsp?isbn_code=ISBN978-4-486-03729
<カザフスタンの一大叙事詩が翻訳された.
著者イリヤス・エセンベリンは孤児院からたたき上げた彼の国の大作家である.
かつてこの地を舞台に,チンギス=ハンやチムールを初めとする英雄たちの血が混じり合いながら沸騰していた.
強力な部族社会の大草原で繰り広げられる戦国時代.
島国日本の農耕・漁労民族の尺度では測りきれない物語展開もある.
この流れはあるいは現代にまで通じているのかもしれない.
訳者の加藤九祚氏は長年にわたって活躍されている.
加藤氏の諸著作から,シベリアに,そして中央アジアについて刮目した思いの読者も多いだろう.
本書は十分なボリュームがあるが,300年にわたる歴史を記した三部作の第一部らしい.
続巻が待たれる.
現代のカザフスタンや元朝~モンゴルの歴史に興味のある方,
シルクロードのファン,「蒼き狼」「モンゴル大紀行」「乙嫁語り」の読者にもお薦めの一冊か.
後半に掲載されたスルタノフの論文「中世カザフ(人)の社会・経済・生活」も理解に大いに役立つ.>
http://www.amazon.co.jp/review/R2RKHBNBCDVNTV/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=4486037294&channel=detail-glance&nodeID=465392&store=books
野田 仁 東京大学出版会 (2011)

< ロシアと清朝という大帝国のはざまに位置したカザフ=ハン国が
中央ユーラシアのなかでくりひろげたせめぎ合いと、
もたらされた秩序を描く国際関係史。
多言語史料を総合的に分析しながら、
辺境統治における二つの帝国の領域意識をさぐり、中央ユーラシア史の見直しをはかる。>
https://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-026139-5.html
<18〜19世紀におけるカザフ=ハン国の状況を
帝政ロシアと清朝との関係の中でどうであったのかを読み解く一冊。
前に見た映画「レッド・ウォリアー」の地域と時代を扱ったものです。>
<かなり興味深い話が多かったです。
カザフ=ハン国が大中小の3つの部族「ジュズ」に分かれた状況や、
清朝とロマノフ朝の政策の意図や、カザフ側と帝国との関係性の認識の齟齬のこと、
交易品のこと、ロシアがペルシアへの進出を指向しつづけていたこと、
清朝側の国境線の認識のこと、シベリア総督になったスペランスキーと啓蒙主義の影響について、
露土戦争と馬の輸出について、北京にいた正教の伝道団が外交使節的な役割を持っていたこと、などなど。
ロシア関連じゃないとこも面白く読めました。>
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-1393.html
小説 遊牧民
イリヤス エセンベルリン , Ilyas Yesenberlin , 加藤 九祚 (翻訳)
東海大学出版会 (2012)

<キプチャク大草原に繰り広げられるカザフ建国の一大叙事詩。>
<カザフ現代文学の最高峰とされる『遊牧民』より、第一部「呪力の剣」を全訳する。
金帳ハン国の崩壊により、混乱を極めるキプチャク大草原の中から、
遊牧国家カザフが建国されるまでの一大叙事詩。>
http://www.press.tokai.ac.jp/bookdetail.jsp?isbn_code=ISBN978-4-486-03729
<カザフスタンの一大叙事詩が翻訳された.
著者イリヤス・エセンベリンは孤児院からたたき上げた彼の国の大作家である.
かつてこの地を舞台に,チンギス=ハンやチムールを初めとする英雄たちの血が混じり合いながら沸騰していた.
強力な部族社会の大草原で繰り広げられる戦国時代.
島国日本の農耕・漁労民族の尺度では測りきれない物語展開もある.
この流れはあるいは現代にまで通じているのかもしれない.
訳者の加藤九祚氏は長年にわたって活躍されている.
加藤氏の諸著作から,シベリアに,そして中央アジアについて刮目した思いの読者も多いだろう.
本書は十分なボリュームがあるが,300年にわたる歴史を記した三部作の第一部らしい.
続巻が待たれる.
現代のカザフスタンや元朝~モンゴルの歴史に興味のある方,
シルクロードのファン,「蒼き狼」「モンゴル大紀行」「乙嫁語り」の読者にもお薦めの一冊か.
後半に掲載されたスルタノフの論文「中世カザフ(人)の社会・経済・生活」も理解に大いに役立つ.>
http://www.amazon.co.jp/review/R2RKHBNBCDVNTV/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=4486037294&channel=detail-glance&nodeID=465392&store=books
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