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2014-02-01

マラーガからサマルカンドへ

先日、こんなつぶやきを発見しまして。

Yuki Nakanishi ‏@getoiletten
1月29日
ブログ更新。マラーガからサマルカンドへ、
そしてサマルカンドからアナトリアへ。
13 世紀後半から15 世紀後半における
数学的・天文学的・神学的知の伝播と受容のアウトラインが描かれます。
「ファズルオール「サマルカンド学派の数学・天文学」」http://bit.ly/1fboZpJ
https://twitter.com/getoiletten/status/428454726154207233

えっ?なになに?これは?
と辿ったら。

ファズルオール「サマルカンド学派の数学・天文学」
Fazlıoğlu, İ (2008): “The Samarqand Mathematical-Astronomical School: A Basis for Ottoman Philosophy and Science”, Journal for the History of Arabic Science 14, 3-68.
http://toiletteslipperinblues.blogspot.de/2014/01/blog-post.html

論文のアウトラインを紹介していて、

イルハン朝下の1259 年、マラーガには
当時最先端の天文台が建設されました。
さまざまな哲学者・科学者たちが集い、
この地を中心として自然科学・自然哲学研究が大いに振興されました。
マラーガで生み出された知が、サマルカンドまで伝播した。

ティームール朝第4 代君主ウルグ・ベク(1449 年没)が天文台を建設し(1420 年頃)、
あつい学芸保護を行ったことは広く知られています。
彼を中心として形成されたサマルカンド学派は数学・天文学の分野で多くの成果を残しました。

彼らの業績は、じつは中央アジアの一都市にとどまることなく、
15 世紀後半以降、遠く離れたアナトリアにも(そしてさらには西欧世界にも)受け継がれていたのだと、

やっぱりね~…。
そういうことがやっと日の目を見るようになったのですね…。
マラーガは北西イラン。
2008年に訪れた地。
天文台跡も行きました!
サマルカンドの天文台跡も行きましたよ!
なつかしい…。

中西悠喜先生という方で、
<専門は中世アラビア語圏の神学・哲学・神秘主義の歴史。
現在はアヴィセンナ以後の神学・哲学思想と、
イスラムの知的神秘主義を代表する
存在一性論との歴史的な関係性をテーマに、博士論文を準備中。>
とのことでした。
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