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2015-05-09

豊饒なるエジプト1841-44

全然知らなかった~!
しまった!
こんな催しがあったなんて!

egypt1844.jpg

egypt1841-44.jpg

豊饒なるエジプト1841-44
―フランスのエジプト学者プリス・ダヴェンヌの石版画より -
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所;

<原著図版解説の全訳が貴重 2010/5/29
By maha-rao
2010年東京外語大AA言語文化研究所で
フランスのエジプト学者プリス・ダヴェンヌのオリエント画集に掲載された
多色石版図版30点が 精巧なデジタル複製で5月28日迄展示された。

本書はその図録。
図録収録のカラー写真版は
衣服の材質まで推定可能なデジタル複製とは比ぶべくもないが、
それでも踊り子たちやイェニチェリと商人、農民の女性など、
19世紀中葉のナイル流域に生きた人々のすがたが色鮮やかに浮かびあがる。

通常の図録と異なるのは
現地を旅したジャーナリストJames Augustus St. John が図版に付した解説が
外語大の高松洋一准教授(と三人の協力者)の手で
訳注つきで全文翻訳(労作)されていること。

ジャーナリストは一枚の絵から
みずからの見聞を交えてストーリーを展開する。

プリス・ダヴェンヌの眼に映るエジプトの姿→ 
リトグラフに対する5ヶ月間エジプトを旅行したジャーナリストのコメント。

ナイルの水を汲む中産階級の女性というタイトルを持つ図版14に対し
ジャーナリストはこのような状景を見た事がないと書く。

現代の研究者は 訳注で セイント=ジョンに
エジプト滞在が15年を超える画家の
絵の信憑性を疑う知識があるか疑問視している。

それ自体興味深い図版解説を経て
改めてカラー図版に立ち返ると
気付かなかったことにも興味が湧いて来る
(図録をひっくり返すのが難儀ならAA言語文化研のサイトに全図版掲載)。

デジタル複製展を目にしたのは学外では少数だと思う。
あまりにも惜しい内容なので交通の便利なところで再開催を願う。>
http://www.amazon.co.jp/review/R27CJTTO505EI/ref=cm_cr_dp_title?ie=UTF8&ASIN=4904575075&channel=detail-glance&nodeID=465392&store=books

http://www.aa.tufs.ac.jp/egypt/
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