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2014-06-02

妖怪の森の狩人

2014-04-12 『偉大なる帝王シャカ』
で紹介した
マジシ・クネーネ, Mazisi Kunene.
『偉大なる帝王シャカ』 Emperor Shaka the Great. Two Volumes;
(翻訳)土屋哲(Tsuchiya Satoru)
(岩波現代選書)1979
の解説を読んで、ちょっと面白そうだったので、
訳者の土屋 哲さんの本を探してみました。

tichiya_modernafrica01.jpg

近代化とアフリカ
新しい価値観への挑戦
土屋 哲 著
朝日選書 112 朝日新聞社出版局 (1978/01)
<戦後世界史の舞台で脚光を浴びたアフリカ諸国。
独立を達成した過程、目ざした独立の近代化とはいかなるものだったか。
バックボーンである「新価値観」と「黒人性」の源流を、
アフリカ文学の作品を通してさぐる。アフリカ文学者の試み。>

タイトルや紹介分からは想像できない面白さでした。
ガンジーのこととかも新しい発見があり、
そこで紹介されていたエイモス チュツオーラという人の森の話も面白そう。

ATutuolaBush of Ghosts.jpg


妖怪の森の狩人(The Wile Hunter in the Bush of Ghosts, 1982年) - 日本語訳:樋口裕一(トレヴィル)
妖怪(ゴースト)の森の狩人
エイモス チュツオーラ (著), Amos Tutuola (原著), 樋口 裕一 (翻訳) トレヴィル (1993/10)
< 空腹という名の妖怪がいる、結婚を迫る妖怪がいる。
ヨルバの民話から飛び出した魔訶不思議な妖怪たち。
森の妖怪と狩人の、奇怪、奇想、奇天烈な変身合戦。
アフリカ・ナイジェリアの奇才チュツオーラの幻の処女作。

妖怪の住む森に迷い込んだ若き狩人は、
不気味だが瓢々として憎めない妖怪たちに出会う。
妖怪の森から地獄や天国までを舞台に、
アフリカン・ビートに乗ったとぼけた語り口で繰り広げられる奇想の世界。
奇才の幻の処女作。>

ブッシュ・オブ・ゴースツ(My Life in the Bush of Ghosts, 1954年) -
日本語訳::橋本福夫(筑摩書房)ちくま文庫1990
<町を出た少年が迷い込んだのは、ゴーストでいっぱいのジャングルだった。
耐えられぬ悪臭を放つもの、奇妙なかたちをして不思議なしぐさをするもの…。
ヨルバ族に先祖から伝わる物語をふまえて、
ドラム・ビートに乗せて紡ぎ出される幻想の世界。
ナイジェリアに伝わる伝説をもとに紡ぎ出された幻想文学。
『やし酒飲み』に続き西欧合理社会に衝撃を与えた傑作。 >

ATutuolaPalmWineDrinkard02.jpg

やし酒飲み(The Palm-Wine Drinkard, 1946年、出版1952年) -
日本語訳:土屋哲(『やし酒飲み』晶文社、1970年/
『世界文学全集1-8 アフリカの日々/やし酒飲み』河出書房新社/
『やし酒飲み』岩波文庫赤801-1、2012年)

エイモス・チュツオーラ(Amos Tutuola, 1920 - 1997)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%84%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9

他にもアフリカ文学を紹介している本がありましたので
ついでに載せておきます。

takeuchi_africaarabasia.jpg


第三世界の文学への招待―アフリカ・アラブ・アジアの文学・文化
竹内泰宏, 御茶の水書房 (1991/11)

takeuchi_gotima01.jpg

アジア・アフリカの文学と心 (レグルス文庫〈121〉)
竹内 泰宏 (著) 第三文明社(1980年)


現代アフリカの文学 (岩波新書 青版 938)
ナディン・ゴーディマ (著), 土屋 哲 (翻訳)1975
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