2015-06-24
西アフリカとスイカと太平洋の本

西アフリカの王国を掘る:
文化人類学から考古学へ
(フィールドワーク選書 10)
竹沢尚一郎 臨川書店 (2014
<サバンナの大地に眠る未知の歴史を掘り起こす
過去にいくつもの王国が生まれながら、文書史料に乏しく、未発掘の地が多く残るマリ。アフリ
カの過去を知りたい――その一念で専門外であった発掘に乗り出した著者は多くの新発見に恵ま
れることとなる。そしてついに、西アフリカ初となる王宮を発見する――!!
出版社からのコメント
サバンナの大地に眠る未知の歴史を掘り起こす。
竹沢/尚一郎
1951年福井県生まれ。フランス社会科学高等研究院社会人類学専攻博士課程修了、Ph.D.(民族学
)。九州大学大学院人間環境学研究院教授を経て、国立民族学博物館教授。専門は宗教人類学・
アフリカ史。1999年以降マリで発掘調査をおこなっている>
http://www.amazon.co.jp/%E8%A5%BF%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E7%8E
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%B9%E6%B2%A2%E5%B0%9A%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4653042403/ref=pd_sim_sbs_14_2?
ie=UTF8&refRID=174WTF9YZ4PVV49C9YWM
<目次>
はじめに
第一章 ニジェール川 西アフリカの母なる川
第二章 古文書と発掘 西アフリカ史研究の二つの方法
第三章 国境の町で、発掘を開始する
第四章 発掘デビュー ガオ市の遺跡で発掘を開始する
第五章 古ガオ遺跡 最古の王宮を掘り出す
第六章 その後の発掘と、西アフリカ史への寄与
むすび
本書のもとになった図版と論文の出典
http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04240-2.htm

イスラームと商業の歴史人類学
―西アフリカの交易と知識のネットワーク
(南山大学学術叢書)
坂井 信三
世界思想社 (2003/04)
<17世紀から19世紀末の西アフリカ。
打ち続く戦乱のなかで、ヨーロッパ世界システムとの連携を深めつつ
独自の商業網を作り上げたマンデの商人の歴史的役割を、
イスラーム史、アフリカ史、社会人類学という3つのアプローチを駆使して明らかにする。>
『西アフリカの王国を掘る』を探して図書館で、見つけた本。
とはいえ、これは前にも目にはしていた。
でもこのあまりにも漠然としすぎているタイトルなので、
今までスルーしていたが。
今回、ちょっと中を見てみて、
地図が豊富なので、とりえあず借りて来て、たまげた。
かなり詳細な西アフリカ(西スーダン)の歴史でした。
ちゃんとした詳細な地図と古い銅版画も載っていて、
それだけでも自分としては買いです!
タイトル、大事ですね。

人間にとってスイカとは何か
カラハリ狩猟民と考える
フィールドワーク選書 5
池谷和信 臨川書店2014
「砂漠の水がめ」が織りなす南部アフリカの暮らし
スイカ鍋、スイカ石鹸、スイカダンス…多様な用途や目的にスイカを利用する社会とは?
かつてテレビドキュメンタリーで注目され、
高畑勲監督に「別の惑星でみられるような暮らしだ」と言わしめた
砂漠の民の驚くべき生活文化に密着し、人類とスイカのきた道に思いをはせる
1年のうち8カ月は地表水が利用できないカラハリ砂漠での生活体験記。

資料紹介:吉田 憲司 著 『宗教の始原を求めて ——南部アフリカ聖霊教会の人びと——』
岩波書店 (2014
■ 牧野 久美子
■ 『アフリカレポート』2014年 No.52、p.99
著者が仮面結社の研究を続けてきたザンビア・チェワ社会で、
1990年代に入り突如としてキリスト教信仰が広がった。
仮面結社のメンバーからも、ズィオン聖霊教会と呼ばれる教会に加わって
、仮面舞踏をやめる者が続出する。
いわば研究対象消滅の危機ともいえる状況に接して、
著者は急成長する聖霊教会に関心を抱き、南部アフリカにおけるその広がりと淵源を探り始める。
こうして行われた、足かけ20年にわたる調査をもとに書かれたのが本書である。
治療儀礼を重視する聖霊教会は、
人びとにとって教会というよりも病院に近い存在であり、
教会の各地への拡散も病院の新規開業のようなもの、との著者の指摘には目を開かされた。
ただ、カトリック教会から破門された元大司教ミリンゴによる、
悪魔祓い(エクソシズム)によりHIVを含む病を取り除こうとする儀礼は、
「治癒」体験として素直に受けとるのに評者は抵抗を感じざるを得なかった。
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/6/0259800.html

『太平洋文明航海記
——キャプテン・クックから米中の制海権をめぐる争いまで——』
塩田 光喜 明石書店 2014
<ウィリアム・シェイクスピアによれば、「世界は劇場」である。
奇しくも、彼の劇が初演された劇場をグローブ座(The Globe)という。
私はこれから、シェイクスピアの顰みに倣って、
キャプテン・クックの大航海から21世紀の現在に至るまでの
二百数十年にわたる太平洋のグローバル化の劇を描いてゆこう。
今、初めて太平洋が世界史の中に入るのだ! >
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Extpub/049.html
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