2015-11-14

追悼 生頼範義さん

生頼範義氏がお亡くなりになったとの訃報に
ちょっと衝撃を受けています。 
先月の10月27日。享年79歳
原画展、行かれなかったのが、悔やまれます。

ohrai1990mongol.jpg

訃報を聞いて、真っ先に浮かんだのは、
海音寺潮五郎氏の「蒙古来たる」1~4 角川文庫版(1990)の表紙の続き絵でした。
以前、蒙古襲来の件を調べていた時に、見つけた本で、
当時たまたま出ていた版が、なんと生頼さんの表紙絵だったんです。
ええっ!うそ! 生頼さんの絵だ~!
しかも続き絵!
わ~!ジャンク船だ~!
SF系ばかりの人と思っていたので、不意打ちで、
しかも迫力あって、感動した記憶があります。
今でも好きな絵の一つです。
(でも画集に載っていないんですよね)

話をきくと、かならず資料を調べて描くのだそう。
発注するときに、必ず詳細な資料を要求したという話を聞きいて、納得しました。
「ここはどうなっているのか」とか、よく聞かれたという話も。

SF系の絵が有名で、もちろんこちらも好きですが、
本当に色々なものを描かれていたんですね。

ohraikomatu.jpg

小松左京さんの『果てし無き流れの果てに』とか、一連のハヤカワの小松さんの表紙絵。
背景のグリーンやブルーの宇宙も好きでした。
『SFアドベンチャー』の表紙とか
この表紙がお目当てでけっこう買っていました。

平井和正のウルフガイシリーズ、幻魔大戦シリーズ、
六興出版版の吉川英治シリーズ
映画のポスター
戦記物…
このへんは、なんかあまりにも自然すぎて意識しなかったくらいです。
というか、生頼さんの絵が当たり前に身近にありすぎて、
空気のように、それが普通の感覚になっていました。
生頼さんの絵が基準となっていました。
なんて厚かましい(笑)
なので,喪失感がさざ波のように押し寄せてきています。

ohraiorosia.jpg

和田慎二さんの『スケバン刑事』文庫版の表紙も素敵でした♪
(家にあるはずなのに、行方不明!)

もちろん、画集持ってます~♪

ohrai1983.jpg

『生賴範義イラストレーション』
(1980年、徳間書店)
最初の画集 原画展があったらしい

『生賴範義イラストレーション2 《幻魔世界》』
(1983年、徳間書店)
平井和正の世界 カバー・イラストを完全網羅
描き下ろしあり

ohrai1988.jpg

『神話-THE BEAUTIES IN MYTHS』
(1988年、徳間書店)
雑誌SFアドベンチャーの1980年から1987年の表紙を飾った
91人の美女たちの画集。
制作秘話付き。

ohrai1982.jpg

ちょっと珍しいのがこちら。
『生頼範義198X年イラスト集』
(1982年、講談社)
アニメ映画『FUTURE WAR 198X年』(1982年)のために
描き下ろしたコンセプチュアル・アート64点のうち62点収録

ohrai2014m.jpg

『生賴範義 THE ILLUSTRATOR』
(2014年、宮崎文化本舗)
展覧会のカタログ
これだけ、入手しそびれました…
原画展も行かれなかったし…

ohrai2014g.jpg

『生賴範義 緑色の宇宙』
(2014年、玄光社)
(玄光社MOOK illustration別冊)
<2014年2月に代表作約300点を網羅した
初の大規模な展覧会をみやざきアートセンターで開催。
本書はその展示作品を中心に、
代表的な仕事や作品をアーカイブした1冊>

これまでの画集が、目次も解説もろくにない中で、
やっとちゃんとした構成。(笑)

画集の末尾にも
『寄せられる仕事は可能な限り引き受け、
依頼者の条件を満たすべき作品に仕上げようと努力した』
『資料の良否が作品の出来具合を決定する。
…使える資料は可能な限り集めよう。』
戦記物などは
『執念とも言えるきわめて綿密な調査。
海戦に参加した船の図面や航海日誌などありとあらゆる資料を入手して、
戦闘が行われた時間や天候までも正確に把握して画面を構成』
と書かれていました。
す、すごい! 半端なかったんですね!
じゃあきっと「蒙古来たる」の表紙絵も…。

ohrai2015.jpg

『生賴範義Ⅱ 記憶の回廊 1966-1984』
(2015年、宮崎文化本舗)
展覧会のカタログ
今年も行かれず
最近、やっと通販で入手!
さすがにちゃんとしています。(笑)
来年も展覧会やるとか!
今度こそ行かなくちゃ!

ご冥福をお祈りいたします。
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