2016-03-30

『エリュトゥラー海案内記』


『エリュトゥラー海案内記』
村川堅太郎訳註 (中公文庫)

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文芸評論家・加藤弘一の書評ブログ
<本書は二千年前の西洋人の世界観をのぞき見ることのできる珍しい本である。
本文は40頁ちょっとだが、
見慣れぬ地名や人名(そのほとんどは史書に残らなかったローカルな支配者)ばかりなので、
80頁の序論と140頁
の註釈がついている。
地名の考証や香料や象牙、犀角、珊瑚といった交易品の解説は推理小説的で面白いが、
多忙な人には向かないかもしれない。

 原著は奇書中の奇書だが、訳本が出た事情も異例である。
「序」は校了直前に書かれたらしいが、その日付が昭和19年10月となっているのである。
出版社からたびたび催促されたとか、註釈の組版で凸版印刷に面倒をかけたとあるから、
空襲の激しい中、編集作業が粛々と進められていたことになる。

 組み上がった活版はさいわい戦火にあうことなく昭和21年1月末に上梓の運びとなった。
あの物資のない時代にこんな不要不急の本がよくぞ出版にこぎつけられたものだと思う。

 先人の労苦に頭が下がるが、
このような珍籍が安価な文庫で再刊されたのだから日本の出版文化もまだ捨てたものではない。>

http://booklog.kinokuniya.co.jp/kato/archives/2011/09/post_277.html

『エリュトゥラー海案内記』村川堅太郎訳、生活社、1946 のち中公文庫
中公文庫 1993年初版
中公文庫 2011年改版

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ペルシア帝国と小アジア: ヘレニズム以前の社会と文化
阿部 拓児 (著)322ページ
出版社: 京都大学学術出版会 (2015

<アカイメネス朝ペルシアに関しては、
圧倒的多数の歴史資料がギリシア語文献によって占められているが、
様々なバイアスが含まれており、
ペルシア人に対する蔑視が共通して見られる。
本書は従来のギリシア語文献を改めて読み直し、
あわせて現存する古代ペルシアのリュディア語、カリア語の碑文を援用しながら、
当時の社会と文化の本質にせまる。 >

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東西ウイグルと中央ユーラシア
森安 孝夫 (著)
864ページ
出版社: 名古屋大学出版会 (2015/

<世界史において中央ユーラシア世界が果たした巨大な役割を明らかにすることで、
新たなシルクロード史観を構築。
東西ウイグルの興亡から、商業ネットワークと交易品、マニ教・仏教の展開まで、
現地の多様な出土文書・碑文や美術・考古資料に基づき、
漢文史料などを相対化、激動の時代を描く集大成の書。 >


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