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2018-05-23

奴隷商人ソニエとセネガル歩兵

また面白そうな本を見つけてしまいました
以前紹介した「世界の食文化11 アフリカ」 をお一人で書かれた人です。

ogawa2002sonie.jpg

奴隷商人ソニエ―18世紀フランスの奴隷交易とアフリカ社会
小川 了 (著)
山川出版社 (2002

<18世紀のセネガル諸王国とフランスとの交易をつぶさに記録した
ソニエの著書をひもときながら,奴隷交易とアフリカ社会の実態に迫る。>

ogawa2015senegal.jpg


『第一次大戦と西アフリカ - フランスに命を捧げた黒人部隊「セネガル歩兵」』
   小川 了  (2015年 刀水書房)
<第一次大戦時、フランス領西アフリカから駆り出された若者たち「セネガル歩兵」は17万人。
人類がそれまでに経験したことのない近代兵器による大量殺戮の場にいきなり送り込まれ、
四年余に及んだ戦いで命を失い、傷を負った者は数多い。
かつて奴隷貿易が続いた四〇〇年間のどの四年余に捕らわれた奴隷の数より、
この四年余に徴兵された人数の方がはるかに多いという。
歴史の表に出ていなかったこの兵たちの実態を究めた。>
http://www.tousuishobou.com/kenkyusyo/4-88708-422-3.htm

<本書は、第一次大戦という初めての総力戦に突入したフランスが、
折しも西アフリカに建設していた広大な植民地を戦時動員に巻き込んでいった過程に注目する。
焦点は西アフリカ各地から徴発され戦場へ投入されたアフリカ人兵士たちに置かれ、
その動員に関わった2人のフランス人—
—強硬な徴発策に反対してフランス領西アフリカ連邦総督の職を辞し戦場で命を落としたヴォレノーヴェンと、
西アフリカ出身の黒人で初めてフランス国民議会の議員となり大規模なアフリカ兵の動員を実現したジャーニュ—
—の生涯を通して詳しい記述と分析が進められる。
フランスが西アフリカへ進出した過程や統治機構に関しても要点が簡潔にまとめられており、
フランスによる西アフリカの植民地化について多くを学ぶことができるのも魅力である。>
佐藤 章(さとう・あきら/アジア経済研究所
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/2015_22.html

小川 了 1944年 -
民族学者。 東京外国語大学名誉教授。

『トリックスター 演技としての悪の構造』
海鳴社〈Monad books 40〉、1985年

『サヘルに暮らす 西アフリカ・フルベ民族誌』
日本放送出版協会〈NHKブックス 540〉、1987年

『可能性としての国家誌 現代アフリカ国家の人と宗教』
       世界思想社 1998年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E4%BA%86


2018-01-09 アフリカ料理本
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