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2020-09-08

進化のからくり

『進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語』
(講談社ブルーバックス)
千葉 聡 (著) 講談社 (2020/2/13)


<誰もが知っているダーウィンの名言は、進化論の誤解から生じた!
変化に対応した生物が生き残るのではない

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70729

<最近のゲノム科学や理論研究が示した答えは次のようなものだ。

集団レベルの性質ならば、多様でかつ現在の環境下では
生存率の向上にあまり貢献していない“今は役に立たない”遺伝的変異を多くもつことである。

個体レベルの性質なら、ゲノム中に同じ遺伝子が重複してできた
重複遺伝子を数多く含むこと、複雑で余剰の多い遺伝子制御ネットワークをもつことである。

要するに、常に変化する環境に適応し易い生物の性質とは、
非効率で無駄が多いことなのである。
これはたとえば、行き過ぎた効率化のため冗長性が失われた社会が、
予期せぬ災害や疫病流行に対応できないことと似ている。

だから、もしこのダーウィンの言葉と誤解されているフレーズが、
どう変化するか予想が困難な社会環境のもとで、
組織や業務の〝選択と集中〟や、効率化を進めることを正当化するために用いられるなら、
それは明らかに誤りであり不適切である

社会における進化生物学の位置づけは、今
すぐ何かに役立つわけではないが、
状況次第で薬にも毒にも機能を変えうる遺伝子のようなものだ。

あまり意識されることはないが、
実は進化研究の成果は農業、製薬、医療などに幅広く利用されている。
たとえば、新型コロナウイルスの感染ルート解明に欠かせぬ分子系統解析の技術は、
進化理論の粋を集めたものである。

その一方で、進化を政治が利用すると世に厄災を招くことは、
百年以上に及ぶ進化学の歴史が高い再現性で示してきた。
何より生物進化の話は、概して社会で誤ったアナロジーとして使われ、人々を惑わす。>
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