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2021-01-28

気になる本のメモ-感染症

こういう時だから、どうしても気になってしまうジャンル

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『WHOをゆく』: 感染症との闘いを超えて
尾身 茂
医学書院 2011

<著者の尾身茂氏は、WHOアジア西太平洋地域における小児麻痺(ポリオ)根絶の立役者。また21世紀最初の公衆衛生の危機となったSARS対策でも陣頭指揮をとり、日本に戻ってからは新型インフルエンザ対策で活躍した。『公衆衛生』誌の連載をもとにした本書であるが、3.11後の医療・社会について加筆されている。本書は、まさに感染症と闘い続けた尾身氏の奮闘記。志とは? 覚悟とは? 己との格闘とは?>
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/81931

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感染症の日本史
磯田道史
(文春新書)2020

<歴史上、最も多くの命を奪ってきた脅威、パンデミック。
一級の歴史家が、平安の史書、江戸の随筆、百年前の政治家や文豪の日記などから、
日本人がいかにパンデミックと対峙してきたか...>

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病が語る日本史
酒井 シヅ
(講談社学術文庫) – 2008/8/7

<古来、日本人はいかに病気と闘ってきたか。
人骨や糞石には古代の人々が病んだ痕が遺されている。
結核・痘瘡・マラリアなどの蔓延に戦いた平安時代の人々は、それを怨霊や物の怪の祟りと考え、その調伏を祈った。
贅沢病といえる糖尿病で苦しんだ道長、
胃ガンで悶え死にした信玄や家康。
歴史上の人物の死因など盛り沢山の逸話を交え綴る病気の文化史。 >

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人類と感染症の歴史
加藤 茂孝
丸善出版 (2013)

<有史以来,人類は感染症に怯え,死と闘ってきた。
今日,人は病原性微生物,得体の知れないものへの怯えから解放されたと錯覚する。
本書は,人類の歴史における悲惨な感染症の今日的視点・影響と科学・医学の進歩によって
それを減少化・克服してきた歴史,現在から将来への課題を鋭く提言する。
また微生物の歴史での著名人の通説を今日的視点で問い直し,
本当にそうであったのか,また作られた伝記を当時交資料と証言により解き明かし,
歴史物語に終らぬ,現在も続くわが国のワクチン行政の課題を浮き彫りにする。>

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感染症の世界史
石 弘之
(角川ソフィア文庫) – 2018

<地上最強の地位に上り詰めた人類にとって、感染症の原因である微生物は、ほぼ唯一の天敵だ。
医学や公衆衛生の発達した現代においても、
日本では毎冬インフルエンザが大流行し、
世界ではエボラ出血熱やデング熱が人間の生命を脅かしている。
人が病気と必死に闘うように、彼らもまた薬剤に対する耐性を獲得し、強い毒性を持つなど進化を遂げてきたのだ。
40億年の地球環境史の視点から、人類と対峙し続ける感染症の正体を探る。>
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疫病と世界史 上下
ウィリアム・H. マクニール ),
(中公文庫 マ 10-1/10-2) – 2007
Plagues and Peoples, (Anchor Press, 1976).  William H. McNeill
<アステカ帝国を一夜にして消滅させた天然痘など、
突発的な疫病の流行は、歴史の流れを急変させ、文明の興亡に重大な影響を与えてきた。
紀元前五〇〇年から紀元一二〇〇年まで、人類の歴史を大きく動かした感染症の流行を見る。
従来の歴史家が顧みなかった流行病に焦点をあてて世界の歴史を描き出した名著。
「中国における疫病」を付す。詳細な註、索引付き。 >

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感染症の中国史 公衆衛生と東アジア
飯島渉
著 (中公新書) 2009

<一九世紀末、列強に領土を蚕食されるなか、
中国では劣悪な栄養・衛生状態、海外との交流拡大によって、感染症が猛威を振るう。
雲南の地方病であったペストは、香港や満洲に拡大し、世界中に広がることになる。
中国は公衆衛生の確立を迫られ、モデルを帝国日本に求める。
本書は、ペスト、コレラ、マラリアなどの感染症被害の実態、
その対応に追われる「東亜病夫」と称された中国の苦悩とその克服に挑む姿を描く。

日清戦争の頃に主に香港で流行したペストは、北米やアフリカなど、世界中で流行していたが、
この蔓延は汽船交通ルートの整備が進んだことで人の移動が増えたことが大きな要因だった。
コレラはもとはインドで流行していた感染症だったが、
清とイギリスの間に勃発したアヘン戦争が中国への感染ルートだった。
イギリス軍兵士の多くが当時イギリス領だったインドから召集された兵士だった>

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身体の植民地化――19世紀インドの国家医療と流行病
デイヴィッド・アーノルド
(著), 見市 雅俊 (翻訳)
みすず書房 (2019
COLONIZING THE BODY  David Arnold
<19世紀から20世紀初頭にかけて、つぎつぎに襲来する天然痘、コレラ、ペスト。
大英帝国の支配下、インドで展開する医療政策の分析をとおして、
植民地権力と在地社会との関係性を明らかにする。 >

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飢饉・疫病・植民地統治―開発の中の英領インド―
脇村 孝平
名古屋大学出版会| 2002/2/25

<英領期における飢饉と疫病被害の深刻な様相は、なにゆえに生じたのか?
灌漑用水路や鉄道の発達、都市化などの開発がもたらした疾病環境の悪化を、
社会経済的変動に即して描き出すとともに、
植民地政府の対応をも詳細に叙述、英領期インド社会への新たな視野を開いた力作。>

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疾病・開発・帝国医療
-アジアにおける病気と医療の歴史学
見市 雅俊 編,斎藤 修 編,脇村 孝平 編

2001年08月27日
東京大学出版会(2001/08発売)

2020-12-08 アジアにおける病気と医療の歴史学

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