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2021-05-07

日本初のワクチン輸送 舞台裏

すごい!
こういう地道な努力に助けられているんですね。

日本初のワクチン輸送 舞台裏に迫る
2021年4月7日

<どこの国の空港を出て、国内のどの空港に着くのか、それがいつなのか、
当初、明らかになっていなかった極秘の輸送プロジェクト。

「そもそも前例のない輸送です。
当初は、どの国の製薬会社がワクチンの開発をするのかまったくわからないし、
日本政府が購入することすらわかっていなかった。
誰が輸送を発注するのか、何もかもわからないなかで情報収集を始めました」

ワクチン輸送の受注に向けて動いたのは、今から1年近く前の去年5月。

「当時はマスクの輸入のように国が主導するのかと思い、
厚労省に聞いたら、輸入の手段に国は関与しないと言われました。
ワクチンが国産になるのか輸入されるのかも全くわからないし、
ワクチンの量がどのくらいになるのか、必要な人の分だけなのか、
日本にいる人全員の分なのかもわからない。
輸送に飛行機でなく船を使うのかもしれない。何もかもがわからないづくしのなかで、スタートしました」

インフルエンザのワクチンなど一般的なワクチンが
この国からどれだけの量が来ているのか、財務省の貿易統計などで調べる作業から始めることにした。

次第に、多くのワクチンが海外から輸入され、
主にベルギーに製造拠点が集まっているということ、
2℃から8℃前後の温度帯で輸送されていることがわかってきたという。

手探りで情報収集をはじめてから4か月が過ぎた去年9月、
今岡さんたちは、ついにファイザー社が開発している新型コロナウイルスワクチンの
輸送契約の条件を聞き出すことができた。
条件の一つ、輸送の温度帯
それはマイナス70度。
下調べで知ったこれまでのワクチンの輸送温度とはかけ離れた温度だった。

ドライアイスの量は大量だった。
実は、航空機にドライアイスを搭載できる量は各社とも社内規定で厳しく制限している。

ドライアイスは、二酸化炭素を固めたもので、溶けると体積が750倍にふくらみ、
密閉すると破裂するおそれがあるほか、二酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあるからだ。

一方でコロナで旅客が激減し、
運休していたベルギーのブリュッセル空港と成田空港を結ぶ便の復便を
本社に掛け合い、10月に再開

「ワクチンの製造拠点がある国の空港をピックアップして、
その路線を比較的早めに復便させていく方針にしました。
定期便があれば、輸送に関わる業者との連携が深まります。
そうすることで不測の事態にも対処できるようになり、お客様の信頼を得られます。
きっとここからワクチンが出るはずという一種の賭けですが、こういうような伏線も張っていたということです」

さらに日本への到着時間を午後4時15分から午前10時25分にダイヤを変更することにした。
ダイヤの変更は複数の便に影響が出るたいへんな調整だが、
到着した当日にワクチンをより遠くに運べるようにするためだった。
今岡さんたちは、いち早い情報入手と、これまでのルールにとらわれない柔軟な発想で、
なんとかファイザー社の輸送代理店と契約に至った。>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210407/k10012960561000.html
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