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2021-06-24

政府は悪魔、批判する側は天使…?

なるほど、なるほど~

政府は悪魔、批判する側は天使…予見されていた報道の“偏向”

田中秀臣
2021.5.18

<ワイドショーや一部のニュース番組は、報道的事実を伝えるよりも、実際には「娯楽」を提供しているだけだともいえる。
つまり市場経済の観点からいえば、報道する側(供給)とワイドショーなどを見る側(需要側)の需給が一致しているだけの現象ともいえるのだ。

ただし「娯楽」なので、それが事実や問題の指摘を客観的にしているわけではないことに注意が必要だ。
米ハーバード大学のマイケル・ジェンセン教授は論文「報道の経済学に向けて」の中で、
娯楽としての報道には以下の特徴があるとした。
例えば、ニュースは「危機」をあおりがちだという。
日本の財政が危機だとか、あるいは年金制度が破綻すると報道すれば、多くの視聴者の関心を引くことができる。

最近では、「現金10万円一律給付 40万人申請せず 約600億円国庫返納へ」(NHK)などというニュースがあった。
まるで定額給付金政策が“ムダ”だったかのように誘導されかねない。
しかし客観的には、たかだか0.3%ほどの“ムダ”が生じたにすぎない。
国民の大多数は、定額給付金を生活支援として活用しただろう。
また相変わらず「国民の借金」の多さで、財政再建に誘導するニュースも多い。
これらなどはまるで財務省の下請け機関のような役割を果たしている。
「娯楽」としてもあまりにも手抜きである。

 また、政治的な出来事では政府を「悪魔」に、それを批判する側を「天使」に仕立て、後者が前者を打ち倒す構図が好まれる。
これを、ジェンセン教授は「悪魔理論」といっている。
また、なるべく報道は単純なものが好まれるので、複雑な事件の背景は省略されやすい。
これを「あいまいさへの不寛容」ともいう。

早稲田大学の安中進講師の実証分析だと、
「COVID-19による死亡者数が少ない要因は、『病床数が多い』『65歳以上人口割合が低い』という社会経済的要因であると結論」づけている。
また、緊急事態宣言のような人流抑制政策は効果があっても、その発現はゆっくりしたものであることを示している。

政府は1日のワクチン接種100万人を目標(現時点では最高で約35万人/日)にしているが、
これは掛け値なしに重要な目標だろう。
「悪魔理論」の指摘する通りに、ワクチン接種報道でも
マスコミは自治体の不手際などに注目するケースが多いが、高齢者のワクチン接種の誘導に力を貸すべきではないか。

問題がいろいろあるのは事実だ。
だが、日本の報道はあまりにも“偏向”しすぎており
しかも一部は上記の「リベラル」勢力のように、政治的な“偏向”とも連動している可能性がある。
これからオリンピックや総選挙が近づけば、さらに“偏向”の度合いが増すかもしれない。
安易な「娯楽」に傾斜しないように、マスコミの報道、ネットの動きから距離をおき、冷静になる必要があるだろう。>
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210518/mca2105180600001-n1.htm
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