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2022-03-27

オミクロン株の性質による 各公衆衛生対策効果の変化

コロナ関連メモ~

0309
<1月はじめのころには多くの専門家が「ピークを迎えれば急降下」と考えていた第6波
なのになぜ緩やかにしか下がらないのか?
以下、数値解析による検討と考察です。→

①感染者に占める子どもの割合が増えている。]
これは、オミクロン株の性質として子どもが感染しやすくなっていることと、
https://twitter.com/ykfrs1217/status/1501537119910903808

低年齢の子どもがワクチン接種の対象でなく
これまでの既感染者も少ないために
相対的に感受性者(=免疫のない人)の割合が大きいためであると思われる。
飲食店の時短営業やテレワークの推進などは大人をターゲットとした対策であり、
そのような対策を強化しても
子どもたちの間で感染伝播が維持されてしまうことで、
全体として感染者数の下がりが鈍くなっている

世代期間が短いため
接触者調査や広い検査によって感染者を早期に見つけて隔離する対策の効果が薄れている
(一方で、世代期間が短いと、
接触機会の減少や免疫獲得による感染制御の効果は大きく現れる)

③ー1ワクチンや既感染によって獲得した免疫の効果が、経時的に低下している。
特にブースター接種をしていない高齢者では効果の低下が大きく、
オミクロン株の短い世代期間と相まって、
高齢者施設や家庭内感染でのクラスターが制御しにくくなっている

③ー2感染をひろげやすいと言われている若年~中年層は
昨年の夏ごろに一斉にワクチンを接種して第5波の制御に大きく貢献したが、
逆にそれから半年程度たったこれからは
集団としての免疫の効果が急激に落ちていく可能性がある。
これによって、第6波が下がりにくくなる、
あるいは下がったとしても早い段階で第7波がきてしまうかもしれない。

伝播力が高く、従来のオミクロン株(BA.1)とも免疫的に異なるBA.2が国内で広まり始めている
今後、対策を緩和していく過程でBA.2の影響も加わると、
第6波が下がりきらずに早期にリバウンドが起きる可能性がある

モデル数値解析の資料はこちら:
オミクロン株の性質による 各公衆衛生対策効果の変化>
https://github.com/yukifuruse1217/omicron_and_measures/blob/main/%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%8A%B9%E6%9E%9C_YF4.pdf
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