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『ラフィキ』と『Barkomo(洞窟)』

先の記事の続きに、また面白そうなアフリカ映画を紹介していたので。
『Rafiki』の監督さん、SF短編映画『Pumzi』(2009)を作った人だったんですね!
(以前、「シネマアフリカ」で公開していたけど、観られなくてyoutubeで予告観ました)
ブルギナ・ファソで、こんな映画祭が催されていたんですね。

越境するアフリカ映画 ――新たな連携をめざして(vol.3)
FESPACO2019往訪記
アフリカ最大の映画祭であるワガドゥグ全アフリカ映画祭(FESPACO)
(Festival panafricain du cinéma et de la télévision de Ouagadougou)
1969年に産声を上げたFESPACOは、2019年で26回目を数え、創設から半世紀を迎えた。
世界最貧国のひとつに数えられるブルキナファソにおいて、50年にわたり映画祭が定期的に開催されつづけてきたという事実は、かつて白石顕二が述べたように、ほとんど奇跡といっていいのかもしれない。
2019年のFESPACOには、アフリカ大陸の全土――さらにはアフリカに出自をもつディアスポラの作家たち――から寄せられた、およそ160もの作品が集まっていた。いくつか印象的な瞬間を記しておきたい。

ケニアの都市で暮らすレズビアンの恋模様を鮮やかな色彩で描いたワヌリ・カヒウ監督の『Rafiki(友だち)』*(2018年)を観ていたときのこと。会場は大入りの満員で、その半分近くは地元の観衆のようだった。ところが、女たちのセックスシーンがはじまった瞬間、彼らの多くが悪態をつきながら席を立ったのである。わたしの隣に座っていた中年の男性も「これはアフリカじゃない」と首を振りながら会場をあとにしていった。
本作はケニアで上映禁止の憂き目に遭ったと聞いていたが、映画祭でさえもこうなのか、と。同性愛をめぐる当地の状況がいかに厳しいか改めて痛感することとなった。」

「一方で、『Rafiki』と対照的に肯定的な反応を得た作品として、たとえばマリの二人の若い監督の手による『Barkomo(洞窟)』(2019年)が挙げられる。
全篇がドゴン語で撮られた世界初の長篇作品で、17世紀末のドゴン族の村を舞台に、夫の子どもを身籠もることができなかった女と、はぐれ者として暮らす男とが愛し合うに至るまでを描く。ラストシーンは、共同体からの逃避行を余儀なくされた二人が、果てしなくつづくサバンナの地平線へとあてどなく歩き出す姿を収めていた。とはいえ彼らは排斥の失意に肩を落とすのでなく、「二人で新たな村をつくろう」と未来への希望を静かにささやきあい幕切れとなる。
客席からは割れんばかりの拍手と歓声が響き渡った。」
https://www.wochikochi.jp/serialessay/2019/12/african-film-across-borders-vol3.php
Rafiki2018.jpg
映画『Rafiki』は、日本でも『ラフィキ:ふたりの夢』として2019年11月に一般公開
https://senlis.co.jp/rafiki/
DVDが出ていて、ツタヤでレンタル可能、FOD、アマプラでも配信中

人を好きになること、幸せになること、それはこの世に生まれてきたすべてのひとに与えられたギフト。その天からの贈りものを奪うことは、誰にもできないはず。音楽、ダンス、ファッション、アート──ポップでカラフルなアフリカンカルチャーにのせて、国境もジェンダーも肌の色も、すべてのボーダーを超えて、人生を豊かにする人と人との出会いと絆を描く感動作。

ワヌリ・カヒウ 監督
ケニア、ナイロビ生まれ。 2009年、M-Net のTVシリーズ「Great Africans」の一部として、ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイの生涯を追ったドキュメンタリー「For Our Land」(09)を制作。
同年、SF短編映画『Pumzi』(09)を、2010年にサンダンス映画祭で上映。2010年5月にカンヌ・インディペンデント映画祭で最優秀短編賞、2010年にカルタゴ映画祭で短編部門銀賞を受賞。
2008年に初監督長編映画『From A Whisper』を完成させた。
この作品は、1998年にナイロビとダル・エス・サラームで起きた、アメリカ大使館爆破事件に基づいた作品で、アフリカ映画のアカデミー賞の最優秀監督賞と最優秀作品賞、ザンジバル国際映画祭のゴールデン・ダウ賞、Kalasha映画&テレビ賞の最優秀作品賞などを受賞した。
https://senlisfilms.jp/rafiki/
https://en.wikipedia.org/wiki/Wanuri_Kahiu

Barkomo_2019a.jpg

『Barkomo(洞窟)』(2019年
ブバカール・バブレ・ドラバとブカリー・オンボティンベ監督
BARKOMO (LA GROTTE) 2019
Boucary Ombotimbé,Aboubacar Bablé Draba
https://cmca-med.org/film/barkomo-la-grotte/
https://www.themoviedb.org/movie/674444-la-grotte

2019年のフェスパコで選出された、マリの若手監督アブーバカール・バブレ・ドラバとブーカリー・オンボティンベによる映画『バルコモ』は、同年、マルセイユ(フランス)のシネマ・ブリュット・フェスティバルの審査員から特別長編作品に選出された。
https://www.maliweb.net/art-culture/cinema-barkomo-le-prix-de-la-delivrance-2912268.html

pumzi2009.jpg

『Pumzi』(2009)
第三次世界大戦、水戦争から35年後の未来のアフリカを描いたSF映画。
カンヌ・インディペンデント映画祭で最優秀短編賞
カルタゴ映画祭で短編部門銀賞
https://en.wikipedia.org/wiki/Pumzi
https://www.imdb.com/title/tt1508328/
2010年、2013年開催のシネマ・アフリカにて上映。
2013-05-30 シネマアフリカ

さよならを言いたくて / FROM A WHISPER
★2009年アフリカ映画アカデミー賞最優秀作品賞
(ドラマ/79分/ケニア/2009年/監督ワヌリ・カヒウ)
98年ケニアの米大使館テロで行方不明になった母を探し続け心を閉ざした少女タマニと、寡黙なテロ捜査員のアブー、そしてアブーの親友でありテロ実行犯として死んでいったファリード、3人の運命が事件を中心に交錯する。
http://www.cinemaafrica.com/?p=611
https://www.imdb.com/title/tt1517185/
https://filamu.org/movie/from-a-whisper/
日本では2010年開催のシネマ・アフリカにて上映。
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