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2023-11-09

『ラブ&モンスターズ』

まだまだ知らない映画がある~
しかも最近は配信で観られるんですね~

ブルキナファソ=アフリカ映画の拠点
「ブルキナファソの首都ワガドゥグはアフリカ人の映画のノウハウを集約する拠点として1960年代から活動を開始した。
また、FESPACOは1969年から隔年でここ数年のアフリカ映画のトレンドを集める見本市として機能するようになった。
そして、全アフリカ映画センター(CIPROFILM)、全アフリカ映画社(CINAFRIC)、アフリカ映画教育学院(INAFEC)が設立され、アフリカの映画業界を支えることとなった。

そんなブルキナファソで開催されるFESPACOだが、アフリカ映画を追っている人は要チェックである。
実はこの映画祭のコンペ経験者が、後に大出世することがあるのだ。
直近の例で言えば、第93回アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされたNetflix配信作品『ラブ&モンスターズ』。この監督であるマイケル・マシューズは、南アフリカ版西部劇『ファイブ・ウォリアーズ(Five Fingers for Marseilles,2017)』が第26回FESPACOの長編映画部門に選出されている。
グランプリ作品を確認すると、「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載作品である『アリ・ザウラ(Ali Zaoua,2000)』や日本でも一般公開された『テザ 慟哭の大地(Teza,2008)』、『わたしは、幸福(フェリシテ)(Félicité,2017)』などが受賞している。
今回の審査員長は『禁じられた歌声(Timbuktu,2014)』のアブデラマン・シサコでメンバーには『アトランティックス(Atlantique,2019)』のマティ・ディオップがいる。」
https://france-chebunbun.com/2021/09/13/fespaco2021lineup/

LoveMonsters2020.jpg
ラブ&モンスターズ(2020)
Love and Monsters
監督:マイケル・マシューズ
出演:ディラン・オブライエン、マイケル・ルーカー、ジェシカ・ヘンウィックエレン・ホルマン、メラニー・ザネッティetc
モンスターと化した生物に世界が支配されてから7年。元恋人との再会を決意した頼りない青年ジョエルは、安全な地下での暮らしを捨て、危険な外の世界を突き進む。
https://france-chebunbun.com/2021/04/17/lovemonsters/
https://www.netflix.com/jp/title/81277430
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%96%26%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA
https://filmarks.com/movies/92829
netflix、アマプラ、Uネクストで配信中
FFMarseilles2017.jpg

『ファイブ・ウォリアーズ』(Five Fingers for Marseilles)2017年
119分/南アフリカ
劇場公開日:2019年3月29日
南アフリカ共和国の西部劇映画。 マイケル・マシューズ監督の長編デビュー作で、出演はヴヨ・ダブラとゼテュ・ドゥロモなど。
生まれ故郷の町を支配するならず者たちと闘う男とその少年時代の仲間たちを描いている。
アパルトヘイト体制下の南アフリカ、暴力的な白人警官が支配する街マルセイユ。
暴力が激しさを増し、住民から希望が失われつつある中、街を守るべく戦っていたのは“ファイブ・フィンガーズ”と呼ばれ、正義感を燃やす5人の少年・少女たちだった。
第14回アフリカ映画アカデミー賞において10部門にノミネートされ、作品賞をはじめ、計5部門で受賞した。
2017年9月に開催された第42回トロント国際映画祭で初上映された。 日本では2019年1月から5月にかけて開催された「未体験ゾーンの映画たち2019」で上映された。
ワガドゥグ映画祭コンペティション作品
https://filmarks.com/movies/82254/reviews/68804637
https://eiga.com/movie/90420/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA
https://filmarks.com/movies/82254
アマプラ、Uネクストで配信中

マイケル・マシューズ
南アフリカの作家、プロデューサー、監督。
2017 年に監督した『ファイブ フィンガーズ フォー マルセイユ』は、第 14 回アフリカ映画アカデミー賞の最優秀映画部門を受賞
https://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Matthews_(director)
AliZaoua2000.jpg

アリ・ザウア(2000年)
Ali Zaoua, prince de la rue
製作国:モロッコチュニジアフランスベルギーアメリカ
北アフリカの港町で孤児たちの1人が死んでしまい、友達同士でお金を集めて葬式を挙げようとする話
路上で暮らす子供たちのグループがギャングから脱退し、ギャングのリーダーから報復を受ける。子どもの一人が亡くなると、残りの子どもたちは友人に適切な埋葬をするための資金を捻出しようとします。
『Ali Zaoua: Prince of the Streets』は2000 年のモロッコの犯罪ドラマ映画で、カサブランカに住むホームレスの少年数人の物語を描いています。2000 年のストックホルム映画祭、モントリオール世界映画祭、および 2000 年のアミアン国際映画祭で受賞しました。
https://filmarks.com/movies/54885
https://note.com/knightofodessa/n/ned410278d12a
https://en.wikipedia.org/wiki/Ali_Zaoua
https://fr.wikipedia.org/wiki/Ali_Zaoua_prince_de_la_rue
https://www.imdb.com/title/tt0260688/
DVD(フランス語・アラビア語)
Teza2008.jpg

『テザ 慟哭の大地(Teza,2008)』
エチオピア・ドイツ・フランス合作
劇場公開日:2011年6月18日
1970年代に医者を志し故郷エチオピアを離れてドイツに留学していたアンベルブルは、外国での人種差別や皇帝から取って代わった故国の軍事独裁政権を憂い、およそ20年ぶりに故郷の村へと帰ってくる。
そこでナゾの女性アザヌと出会ったアンベルブルは、忘れられない過去を思い出す……。
「三千年の収穫」(Harvest: 3,000 Years,1976)などで高い評価を受けるエチオピア人監督ハイレ・ゲリマが、激動の70年代から20年にわたる祖国の光と影を描く。
全編がエチオピアのアムハラ語の映画であるにもかかわらず、この映画は2008年のヴェネチア国際映画祭において金のオゼッラ賞(脚本賞)・審査員特別賞・SIGNIS賞をトリプル受賞し、その後も多くの映画祭で賞を得ました。
https://www.cinematrix.jp/teza/
https://eiga.com/movie/56225/
https://afric-africa.org/japan/books/movie/books033/
https://filmarks.com/movies/32125/reviews/66288042
DVD
felicite2017.jpg

わたしは、幸福(フェリシテ)
Félicité(2017)
129分/G/フランス・ベルギー・セネガル・ドイツ・レバノン合作
劇場公開日:2017年12月16日
監督:アラン・ゴミス
出演:ベロ・チェンダ・ベヤ、
パピ・ムパカ、ガエタン・クラウディアetc
ベルリン国際映画祭審査員グランプリ(銀熊賞)受賞、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート候補9本に選ばれているセネガル映画
監督はセネガル系フランス人のアラン・ゴミス。
コンゴの首都キンシャサのバーで歌手をしているフェリシテ。彼女に舞い込んできたのは、息子が交通事故になったという情報。息子は手術が必要で大金が必要。フェリシテは金策に励むが…
フェリシテは資金繰りをする為に、金を貸していた相手から取り立てを行うのだが、金を借りた当の本人は逆ギレを始める。そして闇金ウシジマくんさながら彼女は強硬手段に出る。冒頭、明るく陽気に歌うフェリシテを知っている我々観客は、どんどん彼女がダークサイドに堕ちて行く様子に哀しくなってくる。
後半、フェリシテは息子の手術費用をめぐる騒動で歌を失ってしまう。
そして、歌をやめたフェリシテは現実と空想が入り混じる混沌とした世界の中で自分の傷を癒していく。これがセネガルの民族音楽、オペラ、クラシック、ロックが入り混じり、多重露光、セネガルのスラム街をドロドロに混ぜ合わせることで、苦しみを乗り越える一人の女性の感情を観客に解き放つ。
https://france-chebunbun.com/2017/12/20/post-13772/
https://www.moviola.jp/felicite/
DVD

アトランティックス(2019)
Atlantique
106分/フランス・セネガル・ベルギー合作
劇場公開日:2022年4月23日
監督:マティ・ディオップ
出演:Mame Bineta Sané、Amadou Mbow、Ibrahima Traoré etc
裕福な男性との結婚を控えながら、秘密の恋に身を焦がすエイダを襲った大きな悲しみ。愛しい人にもう一度会いたいと思い続ける彼女の願いは、思わぬ形で現実となる。

マティ・ディオップは『トゥキ・ブゥキ/ハイエナの旅』、『太陽を売った少女』で知られるセネガル映画の巨匠ジブリル・ディオップ・マンベティの姪
恋人を想う少女の切ないラブストーリーだが、その背景には貧困、不法移民、女性蔑視といった社会問題が、人々の生活を痛めつけている現状がくっきりと浮かび上がる。また、一方で亡霊といった超自然現象が物語に食い込んで行き、ホラー的な様相も帯びる。
第72回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。同映画祭では、グランプリを受賞した初の黒人女性監督
https://france-chebunbun.com/2019/11/30/%e3%80%90netflix%e3%80%91%e3%80%8e%e3%82%a2%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%80%8f/
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/movie-atrantics
https://eiga.com/movie/91135/
https://www.netflix.com/jp/title/81082007
Netflix
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