2011-02-24
イスラム世界の成立と国際商業
先日、<2011-02-08 シーラーフとインド洋>でもご紹介した
家島 彦一先生の著作ですが、
以前は拾い読みしかしてなくて、
今回、久しぶりに、それでもざっと目を通しただけですが、
驚きです。
とんでもない人ですね。家島先生って。
で、あらためて少しだけ…。
文献をちゃんと調べて、現地調査をちゃんとして、
さらにこれだけマクロな視野を展開できるなんて…。
それでいて、イブンバトゥータを翻訳して、やはり現地調査もして…!
本がだんだん大きく、厚くなっていくのも凄いです。
情熱が感動的です。
インド洋から地中海までを
歴史空間として捉えようという試みが、まず素晴らしい!
自然、交易路、人の移動、各地の王朝の盛衰…。
様々な要素を海の世界から見る。
イスラーム世界の成立からポルトガル、オランダ、イギリスの登場まで。
実に面白いです!

イスラム世界の成立と国際商業
―国際商業ネットワークの変動を中心に
(世界歴史叢書) 岩波書店 (1991/4/26)
まず1巻目ではイスラーム世界成立以前~9世紀までがメイン。
インド洋の海の文化圏の成立過程からバグダードが中心になって、崩壊するまで。
インド洋と地中海をつなぐルートが2つあって、
これが、イラク・ペルシア湾ルートと
エジプト・紅海ルート。
その歴史的な流れの中にメッカがある。
イスラーム教成立はそのルートの渦中に成立した。
ムハンマドの出自のクライシュ族は交易商人だったが、
その富の源がここに深く関わっていた。
シーラーフの発掘調査によって、
サーサーン朝ペルシアの時代からのアラビア半島との関わりが見えてくる。
ハールク島やブーシェフル付近のリーシャフルなどは
アケメネス朝時代の遺跡もあるという。
その後、何故、ダマスカスを都としたか。
何故、ウマイヤ朝は崩壊したか等々…。
家島 彦一先生の著作ですが、
以前は拾い読みしかしてなくて、
今回、久しぶりに、それでもざっと目を通しただけですが、
驚きです。
とんでもない人ですね。家島先生って。
で、あらためて少しだけ…。
文献をちゃんと調べて、現地調査をちゃんとして、
さらにこれだけマクロな視野を展開できるなんて…。
それでいて、イブンバトゥータを翻訳して、やはり現地調査もして…!
本がだんだん大きく、厚くなっていくのも凄いです。
情熱が感動的です。
インド洋から地中海までを
歴史空間として捉えようという試みが、まず素晴らしい!
自然、交易路、人の移動、各地の王朝の盛衰…。
様々な要素を海の世界から見る。
イスラーム世界の成立からポルトガル、オランダ、イギリスの登場まで。
実に面白いです!

イスラム世界の成立と国際商業
―国際商業ネットワークの変動を中心に
(世界歴史叢書) 岩波書店 (1991/4/26)
まず1巻目ではイスラーム世界成立以前~9世紀までがメイン。
インド洋の海の文化圏の成立過程からバグダードが中心になって、崩壊するまで。
インド洋と地中海をつなぐルートが2つあって、
これが、イラク・ペルシア湾ルートと
エジプト・紅海ルート。
その歴史的な流れの中にメッカがある。
イスラーム教成立はそのルートの渦中に成立した。
ムハンマドの出自のクライシュ族は交易商人だったが、
その富の源がここに深く関わっていた。
シーラーフの発掘調査によって、
サーサーン朝ペルシアの時代からのアラビア半島との関わりが見えてくる。
ハールク島やブーシェフル付近のリーシャフルなどは
アケメネス朝時代の遺跡もあるという。
その後、何故、ダマスカスを都としたか。
何故、ウマイヤ朝は崩壊したか等々…。
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