2012-05-20
東インド会社
東インド会社の本って、あるんですね。
とりあえず、羽田先生の本の参考文献から。
東インド会社―巨大商業資本の盛衰 (講談社現代新書)
浅田 実 (著)
<東方の夢、胡椒がシナモンが茶が、ロンドン庶民の食卓に到達した。
「楽園」の物資を運ぶ東インド会社は、世界をヨーロッパに収斂させる。
貿易を牛耳り、インドの支配者となった一大海商企業の盛衰とその時代を読む。 >
<イギリス東インド会社の成立から解散まで
書名から想像する通りイギリスの東インド会社の歴史を扱っている。
しかし、冒頭で、欧州各国の東インド会社の成立ち、
特に、オランダの東インド会社の発展を紹介する。
その後、イギリスとオランダの覇権争いを経て、
英国の東インド会社の話が中心となっていく。
東インド会社がアジアから英国に輸入したアジアの産物の変遷を追いながら、
東インド会社の影響力が増大して行く様子が描かれている。
そして、組織は徐々に変質していく。
歴史上、英国の本格的なインド支配を途端となったプラッシーの戦い。
東インド会社は、インド人傭兵であるセポイを多数雇用して、戦いに勝利する。
その結果、東インド会社は、商事会社の性格を大きく変貌させ、英の植民地支配請負会社となっていった。
プラッシーの戦いの後、一世紀の間、
東インド会社は、インド人傭兵セポイの力を借りて、
インドで征服戦争を繰り返し、領土を拡大した。
しかし、セポイの反乱(1857~59年)により、東インド会社は解散させられる。
本書は、イギリスのインドへの領土的拡張に、
東インド会社が担った役割を概観することができる書物である。>
オランダ東インド会社 (講談社学術文庫)
永積 昭
<17世紀前半、オランダは
葡・西・英と東インド香料貿易の覇を競い、これを制した。
その核となったのがオランダ東インド会社である。
同社はジャワ土着君主の王位継承戦争に暗躍して図版を広げ、
コーヒー等の栽培により栄華の時代を築き上げた。
しかしそれも束の間、やがて衰退へと向かい18世紀末には消滅する。
インドネシア史を背景に描くオランダ東インド会社200年の興亡。>
フランス東インド会社とポンディシェリ (YAMAKAWA LECTURES)
フィリップ オドレール (著), 羽田 正 (編集), Philippe Haudr`ere (原著) 山川出版社 (2006/05)
<18世紀、アジアの海域を舞台に大いに発展したフランス東インド会社。
その急成長の秘密、貿易商人や宣教師の活躍など、
多方面にわたる活動の全容を明らかにする歴史学講義。
東インド会社史研究とオドレールの業績/
フランスの東インド会社
/ポンディシェリの貿易商人とその活動
/フランス人とアジア域内貿易
/ポンディシェリにおける宗教問題>
世界最強の商社―イギリス東インド会社のコーポレートガバナンス
浜渦 哲雄 (著) 日本経済評論社 (2001/07)
< 17世紀初頭から250余年インドの統治・貿易を担った会社の秘訣。
本国との関係、オランダとの戦いと併せ、
会社組織(総督・官僚の選抜・軍)と運営を、豊富な資料で描く。>
イギリス東インド会社とインド成り金 (MINERVA西洋史ライブラリー)
浅田 実 (著) ミネルヴァ書房 (2001/04)
<イギリス東インド会社の全盛時代とでもいうべき
18世紀を中心に、その歴史を概観したものである。
会社そのものよりも、
むしろインドで活躍した自由商人など個々の人たちの姿を全面に出し、
従来この種の経済史、商業史にはみられない手法で、
なるべく具体的な人物像を描出した。>
大英帝国インド総督列伝―イギリスはいかにインドを統治したか
浜渦 哲雄 (著)中央公論新社 (1999/10)
<インド帝国の最高責任者インド総督。
インド文化を尊重した人、戦争・領土拡大政策をとった人、
カネのために総督になった人…。
歴代総督ひとりひとりの業績をたどり、
独立運動史と対極の立場からイギリスのインド支配を捉える。
イギリスがインドをいかに統治したか、
ということは分かったようで分かり難い。
たとえば、フランスを駆逐したという「プラッシーの戦い」一つをとってみても、
その詳細にまで触れる史書は少ない。
そうした史実は、なかば記号と化しているかのようだ。
一方の主役である「クライブ」という名のイギリス人は、
どのような人物だったのだろう、などという疑問はなかなか解消できなかった。
本書は、まず東インド会社の詳細について語り、
総督とインド省、国王、首相などとの関係を、時代を追って解説する。
そうしておいて、個々の総督の事蹟を、
出身階級や経歴などと絡めながら語っていく。
争いを好まない本国政府、
利益第一で負け戦を許さない会社株主、
などなどインド現地でのいろいろな勢力の角逐なども複雑に絡まって、
やがてイギリスの支配機構が固まって行く。
そうしたプロセスでも、総督各人の個性が時には微妙に、
ときにはあからさまに影響を与えている。
そうしたドラマが、この上もなく、面白い。
おすすめしたい本である。 >
パクス・ブリタニカと植民地インド―イギリス・インド経済史の《相関把握》
今田 秀作 (京都大学学術出版会 (2000/03)
<世界史上の2大地域が、
植民-被植民関係におかれた200年が近代の形成に果たした役割を
英印間の相関関係から解き明かす。
永い経済史上の論争を越えて、植民地支配のダイナミズムを示す。
イギリス支配とインド社会 (世界史リブレット)
粟屋 利江 山川出版社 (1998/04)
<今日のインドが抱える諸問題は、
イギリス植民地支配の歴史を抜きにしては理解できない。
イギリスの支配の思想と政策、
それらに対するインド側からの抵抗の思想と運動を考察する。>
ムガル帝国時代のインド社会 (世界史リブレット)
小名 康之 山川出版社 (2008/08)
< ムスリム、ヒンドゥーの支配層が
ムスリムやヒンドゥーの民衆を治め、
矛盾せず共存していたムガル時代の歴史をたどる。>
イギリスのインド統治―イギリス東インド会社と「国富流出」 松本 睦樹 阿吽社 (1996/04)
< 広大な土地と軍隊を背景に
植民地統治機関となった東インド会社の
最大の業務、本国送金の実態と、
インド独立の理論的支柱「国富流出」論を究明。>
イギリス東インド会社 ブライアン ガードナー , 浜本 正夫 (翻訳) リブロポート (1989/07)
<徴税し戦争する「会社」の頂点に立ち、
或者はインドを西欧化する奇妙な情熱に燃え、
或者は莫大な富を私して訴えられ、
銃弾や病に倒れ、本国で極貧の中に死ぬ。
―「総督」と呼ばれた男達の紳士録。>
商業革命と東インド貿易
浅田 実 (著) 法律文化社 (1984/10)
<なぜヨーロッパの中でイギリスが最初に産業革命を迎えられたのか?
プロテスタンティズムの精神が大きく関わっているなど
様々な意見があろますが、貿易の発展も大きく関わっているのです。>
とりあえず、羽田先生の本の参考文献から。
東インド会社―巨大商業資本の盛衰 (講談社現代新書)
浅田 実 (著)
<東方の夢、胡椒がシナモンが茶が、ロンドン庶民の食卓に到達した。
「楽園」の物資を運ぶ東インド会社は、世界をヨーロッパに収斂させる。
貿易を牛耳り、インドの支配者となった一大海商企業の盛衰とその時代を読む。 >
<イギリス東インド会社の成立から解散まで
書名から想像する通りイギリスの東インド会社の歴史を扱っている。
しかし、冒頭で、欧州各国の東インド会社の成立ち、
特に、オランダの東インド会社の発展を紹介する。
その後、イギリスとオランダの覇権争いを経て、
英国の東インド会社の話が中心となっていく。
東インド会社がアジアから英国に輸入したアジアの産物の変遷を追いながら、
東インド会社の影響力が増大して行く様子が描かれている。
そして、組織は徐々に変質していく。
歴史上、英国の本格的なインド支配を途端となったプラッシーの戦い。
東インド会社は、インド人傭兵であるセポイを多数雇用して、戦いに勝利する。
その結果、東インド会社は、商事会社の性格を大きく変貌させ、英の植民地支配請負会社となっていった。
プラッシーの戦いの後、一世紀の間、
東インド会社は、インド人傭兵セポイの力を借りて、
インドで征服戦争を繰り返し、領土を拡大した。
しかし、セポイの反乱(1857~59年)により、東インド会社は解散させられる。
本書は、イギリスのインドへの領土的拡張に、
東インド会社が担った役割を概観することができる書物である。>
オランダ東インド会社 (講談社学術文庫)
永積 昭
<17世紀前半、オランダは
葡・西・英と東インド香料貿易の覇を競い、これを制した。
その核となったのがオランダ東インド会社である。
同社はジャワ土着君主の王位継承戦争に暗躍して図版を広げ、
コーヒー等の栽培により栄華の時代を築き上げた。
しかしそれも束の間、やがて衰退へと向かい18世紀末には消滅する。
インドネシア史を背景に描くオランダ東インド会社200年の興亡。>
フランス東インド会社とポンディシェリ (YAMAKAWA LECTURES)
フィリップ オドレール (著), 羽田 正 (編集), Philippe Haudr`ere (原著) 山川出版社 (2006/05)
<18世紀、アジアの海域を舞台に大いに発展したフランス東インド会社。
その急成長の秘密、貿易商人や宣教師の活躍など、
多方面にわたる活動の全容を明らかにする歴史学講義。
東インド会社史研究とオドレールの業績/
フランスの東インド会社
/ポンディシェリの貿易商人とその活動
/フランス人とアジア域内貿易
/ポンディシェリにおける宗教問題>
世界最強の商社―イギリス東インド会社のコーポレートガバナンス
浜渦 哲雄 (著) 日本経済評論社 (2001/07)
< 17世紀初頭から250余年インドの統治・貿易を担った会社の秘訣。
本国との関係、オランダとの戦いと併せ、
会社組織(総督・官僚の選抜・軍)と運営を、豊富な資料で描く。>
イギリス東インド会社とインド成り金 (MINERVA西洋史ライブラリー)
浅田 実 (著) ミネルヴァ書房 (2001/04)
<イギリス東インド会社の全盛時代とでもいうべき
18世紀を中心に、その歴史を概観したものである。
会社そのものよりも、
むしろインドで活躍した自由商人など個々の人たちの姿を全面に出し、
従来この種の経済史、商業史にはみられない手法で、
なるべく具体的な人物像を描出した。>
大英帝国インド総督列伝―イギリスはいかにインドを統治したか
浜渦 哲雄 (著)中央公論新社 (1999/10)
<インド帝国の最高責任者インド総督。
インド文化を尊重した人、戦争・領土拡大政策をとった人、
カネのために総督になった人…。
歴代総督ひとりひとりの業績をたどり、
独立運動史と対極の立場からイギリスのインド支配を捉える。
イギリスがインドをいかに統治したか、
ということは分かったようで分かり難い。
たとえば、フランスを駆逐したという「プラッシーの戦い」一つをとってみても、
その詳細にまで触れる史書は少ない。
そうした史実は、なかば記号と化しているかのようだ。
一方の主役である「クライブ」という名のイギリス人は、
どのような人物だったのだろう、などという疑問はなかなか解消できなかった。
本書は、まず東インド会社の詳細について語り、
総督とインド省、国王、首相などとの関係を、時代を追って解説する。
そうしておいて、個々の総督の事蹟を、
出身階級や経歴などと絡めながら語っていく。
争いを好まない本国政府、
利益第一で負け戦を許さない会社株主、
などなどインド現地でのいろいろな勢力の角逐なども複雑に絡まって、
やがてイギリスの支配機構が固まって行く。
そうしたプロセスでも、総督各人の個性が時には微妙に、
ときにはあからさまに影響を与えている。
そうしたドラマが、この上もなく、面白い。
おすすめしたい本である。 >
パクス・ブリタニカと植民地インド―イギリス・インド経済史の《相関把握》
今田 秀作 (京都大学学術出版会 (2000/03)
<世界史上の2大地域が、
植民-被植民関係におかれた200年が近代の形成に果たした役割を
英印間の相関関係から解き明かす。
永い経済史上の論争を越えて、植民地支配のダイナミズムを示す。
イギリス支配とインド社会 (世界史リブレット)
粟屋 利江 山川出版社 (1998/04)
<今日のインドが抱える諸問題は、
イギリス植民地支配の歴史を抜きにしては理解できない。
イギリスの支配の思想と政策、
それらに対するインド側からの抵抗の思想と運動を考察する。>
ムガル帝国時代のインド社会 (世界史リブレット)
小名 康之 山川出版社 (2008/08)
< ムスリム、ヒンドゥーの支配層が
ムスリムやヒンドゥーの民衆を治め、
矛盾せず共存していたムガル時代の歴史をたどる。>
イギリスのインド統治―イギリス東インド会社と「国富流出」 松本 睦樹 阿吽社 (1996/04)
< 広大な土地と軍隊を背景に
植民地統治機関となった東インド会社の
最大の業務、本国送金の実態と、
インド独立の理論的支柱「国富流出」論を究明。>
イギリス東インド会社 ブライアン ガードナー , 浜本 正夫 (翻訳) リブロポート (1989/07)
<徴税し戦争する「会社」の頂点に立ち、
或者はインドを西欧化する奇妙な情熱に燃え、
或者は莫大な富を私して訴えられ、
銃弾や病に倒れ、本国で極貧の中に死ぬ。
―「総督」と呼ばれた男達の紳士録。>
商業革命と東インド貿易
浅田 実 (著) 法律文化社 (1984/10)
<なぜヨーロッパの中でイギリスが最初に産業革命を迎えられたのか?
プロテスタンティズムの精神が大きく関わっているなど
様々な意見があろますが、貿易の発展も大きく関わっているのです。>
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